葉状腫瘍の治療
葉状腫瘍の治療では、主に外科的な切除手術がおこなわれています。葉状腫瘍が「良性」でサイズも大きくなければ、腫瘍部分の摘出のみで治療でき、再発リスクもそれほど高くないとされています。
腫瘍のサイズが大きい場合は、乳房部分切除術なども検討されます。
また、まれではあるものの腫瘍が「境界病変」である場合は、より慎重な治療と再発に対する経過観察が求められます。
「悪性」である場合は、がん治療に準じた治療(放射線治療や薬物治療)が試みられることもあります。症例は少ないものの、悪性では総じて難治性で予後が悪いため、集学的な治療を必要とする疾患です。
葉状腫瘍になりやすい人・予防の方法
葉状腫瘍は乳房に生じるまれな腫瘍であり、発症する患者さんは主に女性です。好発するのは30代~50代とされ、20代や60代以降での発症リスクは低いとされますが、発症例がないわけではありません。
葉状腫瘍の原因は今のところ明確ではないことから、この疾患を予防する手段はありません。もし葉状腫瘍を発症しても、良性が大半を占めるとされているものの、比較的急速に拡大しやすい特徴などから、早期発見が望まれる疾患です。
葉状腫瘍の早期発見には、定期的なセルフチェックが有効です。セルフチェックではまんべんなく乳房を触り、硬い部分がないか確認しましょう。葉状腫瘍では乳房が急激に大きくなる場合があるため、乳房の形状や大きさを日頃から観察することも効果的です。
乳がん検診の受診も早期発見につながります。とくに40歳以上の女性では、葉状腫瘍をはじめとした乳房腫瘍のリスクが高まるため、2年に1度を目安としてマンモグラフィ検査による乳がん検診をおすすめします。
また、葉状腫瘍の既往歴がある場合は再発のリスクがあります。治療後は医療機関を受診し経過観察に努めましょう。
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軟部肉腫参考文献
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大阪医療センター腫瘍マーカー(臨床検査科)
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日本臨床外科学会79巻10号転移巣への放射線療法が奏効した乳腺悪性葉状腫瘍の 1例

