ナズナさんは、夫ツカサさんの嫌いなところが目につくようになり、モヤモヤ、イライラを募らせていました。何度片付けてと伝えても何本も散らかす空や飲みかけのペットボトル、脱ぎっぱなしで床に放置された洗濯物。「後で片付ける」といつも言うのに、一度も片づけたことがないどころか、翌朝「これ片付けといて」とナズナさんに悪びれずに言うのです。また、食事の時のもストレスはありました。自分が食べたいものがメニューに無いと、「今日食べるものが無いんだけど」と、作ったナズナさんの目の前でカップラーメンをすするのです。おにぎりを作ると「これ素手で握った?」といちいち確認し「握ってないよ」と言っているのに「え~信じられない」と、やはりカップラーメン。ナズナさんの気持ちなどまるで考えていない様子です。ある日、突然訪問してきた義母が現れたタイミングで「今日、母さんが来るよ」とツカサさんに伝えられて焦ったナズナさん。急いでリビングに散乱しているペットボトルを片付けていると、衛生的に良くないとか、こんな汚い部屋によく耐えられるわねなどと、ナズナさんが義母に叱られるのでした。横で聞いているツカサさんは、全く自分事を捉えず、「気づいた人がやればいいよね」と笑顔でサラリと言うのでした。
夫は何を言ってるの?もう無理。

ツカサしか散らかさない汚い部屋を見て、義母に叱られたのは私。義母には、片付けないツカサに文句を言うつもりは全く無いようです。それどころか「ツカサくんは昔から苦手だったもんね、お片付け。」と、認めているような言い方。「母さんはさ~、きれい好きだったからすぐ片付けたもんね」とツカサも笑顔です。すぐ片付けるってこと、ツカサは分かってるんだな。気づいていないのではなく、すぐに片付けている母親をちゃんと見てるんじゃない。

息子に褒められた義母が上機嫌で「そりゃそうよ~。散らかっている部屋なんて耐えられないわ。」と言ったので、すかさず私も「私も耐えられないですね~こんな状態。」と同調しました。すると「だったらすぐに片付ければいいのよ?」と義母がくるりと私に振り返って言いました。

負けずに「だってさ、ツカサくん。」とわざとツカサに言っても、「でも俺、そんなに気にならないからな~この状況」とツカサはヘラヘラ笑うだけです。心の中で(気にしろや)とツッコミを入れてしまいます。

義母は「ツカサくんはこんな感じだから、あなたがしっかりしないと。何度も言うけど衛生上も良くないと思うのよ。」と、義母はあくまでも私に向けて言います。衛生上良くない?そんなこた―分かってるよ。息子はそう思わない育ち方してますけど?言いたい気持ちをぐっと堪えました。

でも、ここでツカサが発したことばに私は愕然としました。「だって~。だからちゃんとしなよっ!」しかもドヤ顔で。何を言ってるのか分からない。もう無理。私の中で、プツン、と糸が切れた感じがしました。
片付けられていない部屋に小言を言う義母ですが、その矛先はナズナさん。散らかす張本人のツカサさんは、全く自分事とはとらえていないどころか、ツカサさんが片付けが苦手だからナズナさんがやらないと、と言う義母に同調して「ちゃんとしなよ」とまでドヤ顔で言ってくるツカサさんに、ナズナさんの気持ちはもうついていけなくなってしまいました。こんなにもアウェイだと、これまで何度もツカサさんに言ってきた自分も、我慢して片付けて、自分勝手なツカサさんに我慢してきたことも、なんだったんだろうと思ってしまいますね。
※本コンテンツ内の画像の一部は、生成AI(Adobe Firefly)を利用して作成しています。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:YUKA
3人の子持ちのイラストレーターです。教員免許あり
育児理論を分かりやすくして漫画にしています。
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