点頭てんかんの前兆や初期症状について
点頭てんかんは、生後数ヶ月のうちに突然発症することが多く、生後3か月から11か月の間、特に6か月前後が最も発症しやすい時期とされています。一方、2歳を過ぎてから発症することは非常にまれとされています。乳児期の特定の時期に集中して発症するため、赤ちゃんの日々の発達や動きに注意を払うことが大切です。
点頭てんかんに特有の発作は「てんかん性スパズム(点頭発作)」と呼ばれ、とくに覚醒直後に多くみられます。発作はごく短い時間で起こり、平均して10秒程度の間隔で繰り返されるのが特徴です。1回だけの発作はまれで、ほとんどが数回繰り返されます。
発作時には、腕や脚の筋肉がピクっと一瞬収縮するような動きがみられ、多くの場合、左右対称に起こります。ただし、まれに左右で異なる動きをすることもあります。赤ちゃんが座っているときには、頭が前にカクンと倒れるような動きをともなうこともあります。
また、発症前後には、赤ちゃんが笑わなくなったり、不機嫌になったり、それまでできていた首すわりやお座りができなくなったりすることもあります。
これらの発作は、抱っこしたりつねったりするなどの刺激で止まることはなく、何度も繰り返すことが特徴です。一見すると、赤ちゃんのちょっとした動きのように見えることもあるため、発作に気づきにくい場合もありますが、少しでも異変を感じたときには早めに医療機関を受診することが重要です。
出典:公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター 概要・診断基準等 ウエスト症候群
点頭てんかんの検査・診断
点頭てんかんは、発症年齢や発作の特徴、脳波検査などの結果をもとに総合的に判断して診断されます。乳児期に特有のてんかん発作がみられたり、精神や運動の発達に遅れがあったりする場合に、点頭てんかんが疑われることがあります。
脳波検査では、発作と発作の間の脳波を調べたときに「ヒプスアリスミア」と呼ばれる点頭てんかんに特有の異常な波形が確認されることが多くあります。
また、MRIやCTなどの画像検査により、原因となる脳の障害の有無を確認することもあります。点頭てんかんと似た症状を示す「乳児ミオクロニーてんかん」や、病気ではない「身震い発作」などもあるため、これらを鑑別することも診断に重要です。

