点頭てんかんの治療
点頭てんかんの治療では、てんかん発作を抑えるための薬物療法が中心になります。
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を用いた治療が第一選択とされることが多く、発作を抑えられる効果が期待できます。また、結節性硬化症が原因となっている場合には、ビガバトリンという抗てんかん薬が使用されることが多いです。
ほかの抗てんかん薬も治療に使われることがあり、発作を抑えられる割合はACTH治療より劣るものの、副作用が比較的少ないため、ACTH治療の前に検討されることがあります。
薬による治療以外には、特定の栄養バランスを保った食事を摂る「ケトン食療法」と呼ばれる食事療法も選択肢のひとつとなっています。
また、脳の一部に限定された異常があり、その部分を手術で取り除くことが可能な場合には、外科的な治療が検討されることもあります。
点頭てんかんになりやすい人・予防の方法
点頭てんかんは、その多くが出生前後に脳に何らかの損傷や異常がある場合に発症するとされています。そのため、脳障害がある赤ちゃんは点頭てんかんを発症するリスクが高いと考えられます。
点頭てんかん自体は遺伝することがないとされていますが、遺伝性の脳の病気に伴って点頭てんかんを発症することもあります。
現時点では、点頭てんかんを確実に予防する方法は確立されていません。ただし、妊娠中の健康管理や、出生前後の適切な医療によって、脳に損傷を与えるリスクを軽減することは可能です。早産や分娩時のトラブル、酸素不足など、脳に大きな負担がかかる状況を避けることで、結果的に発症リスクを下げることが期待できます。
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参考文献
公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター ウエスト症候群(指定難病145)
公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター 概要・診断基準等 ウエスト症候群
一般社団法人 日本神経学会 てんかん診療ガイドライン2018

