
天海祐希主演のドラマ「トップキャスター」(2006年放送、フジテレビ系)は、ニュース番組を舞台にした明るく華やかなライトコメディーで、現在、FOD・TVerで見ることができる。天海が“スクープ命”のニュースキャスター・椿木春香役を演じ、さらに“報道素人”のお天気キャスター・飛鳥望美(矢田亜希子)が春香のアシスタントとなり、正反対の価値観を持つふたりの奇妙な二人三脚を描いていく。玉木宏、谷原章介、松下奈緒、松田翔太、生瀬勝久、児玉清ら、豪華キャスト陣のにぎやかな会話も魅力の作品だ。メインキャスターの座を狙う野原芽衣(松下)が春香にライバル心をむき出しにする第3話を紹介する。 (以下、ネタバレが含まれます)
■マスコミ嫌いな大物アーティストの取材が舞い込む
「トップキャスター」は、仕事に恋にアツく燃える職場の面々と共に、女性たちのリアルな生きざまを華やかで温かい独自のタッチで紡いでゆく。
第3話のサブタイトルは「消えた大スクープ」。春香が望美と自宅で話しながら、何気なく描いた絵が子どもの描く絵のようだったことから、春香に絵の才能が全く無いことが発覚。面白がる望美のせいで「ザ・ニュース」スタッフ全員が知ることに。その春香の絵をネタに盛り上がるスタッフルームに、雅人(谷原)から、マスコミ嫌いで有名な世界的アーティスト・服部圭吾(葛山信吾)へのインタビュー取材の可能性がもたらされる。
[PAGE]インタビューに成功するも…録画テープが壊れてしまう[/PAGE][/EXCLUDE]
■うそをついて仕事を取ってしまった芽衣…
服部のインタビューが取れたら局も大騒ぎのスクープになる。春香と望美、芽衣、俊平(松田)は、早速、服部のもとを訪ねるが、応対したエージェントは、けんもほろろ。
その時、アトリエに服部の姿を発見した芽衣は、大胆にも直接アプローチしようとする。思わず後を追った春香に、その服部が声をかけた。服部は、ニューヨークで活躍していた春香を知っていて、その報道姿勢を気に入っていた。しかし、インタビューは別の話。春香のいかなる交渉にも、服部は首を縦にふらない。
だが、芽衣の母親の話に興味を示した服部は、ようやく条件付きでインタビューに応じた。しかし、芽衣の母親の話というのは実はまったくの作り話で…。こうして「ザ・ニュース」はスクープともいえる服部のインタビューをものにし、その模様を放送することを告知した。だが、その矢先、芽衣がインタビューの納まった大事なビデオテープを手違いから壊してしまう。
■春香へのライバル心が空回り…芽衣は泣きながら反省する
本作は、春香という絶対的な輝くスターキャスターの存在がありながら、その側でいつかそんな大きな役割を担ってみたいと燃える芽衣のような女性や、そこまで仕事に人生をかけられることを不思議がる望美など、さまざまな女性像が同時に描かれる。
芽衣は大物アーティストの心をすぐにつかむ春香に負けまいと、慣れない英語で話しかけたり嘘までついたりして奮闘するが、空回り。春香は、その未熟さをすべてお見通しといったところ。
女性というのはたとえ同じ職場に勤めていても、年代や性格の違いなどで目指す位置がまるで異なるため、互いをうらやましがっていても仕方がない。自分だけの強みや目標を明確にすることでずいぶんと人生が進みやすくなっていくものだ。
芽衣が終盤で、自分のついた嘘を目を真っ赤にしながら謝罪するシーンは、ひとりの働く女性として大きな成長を感じた。これから春香とまた、スタッフルームでどんなコンビネーションを見せるか楽しみである。

