5年前に元夫と死別した由以子さんは、バツイチで同じく子どもを持つ達夫さんと出会い再婚しました。ある日、突然くれあちゃんと同じ中学校に行きたいと言い出した愛花ちゃんを、由以子さんは応援することに。2人とも安全圏の中学で見事合格を勝ち取り、残りは難関のA女子中とくれあちゃんの併願校C女子中のみ。そしてA女子中の合格発表当日。チャレンジで受験した愛花ちゃんは合格したものの、くれあちゃんは不合格となってしまい、残るC女子中でも残念な結果に。現実を受け止められないくれあちゃんは自分の部屋に引きこもるようになってしまいました。そんなある日、由以子さんと愛花ちゃんが一緒に帰宅すると、荒れた部屋で頭を抱えてうずくまるくれあちゃんと仁王立ちする達夫さんの姿が。2人は精神的にも参ってしまったようでした。その後、夫の達夫さんと話し合うも、覚悟を持って再婚したはずなのに中学受験がきっかけで生活が一変してしまったことを、このままではいけないと思いながらも、どうすればいいのかがわからずにいました。そして、学校に行けないくれあちゃんに対して、娘の愛花ちゃんは何かいい方法は・・・と考えて友達のいる公立中学校への進学を提案。くれあちゃんにとって一番いい方法を探したいと思っていた由以子さんも納得し、達夫さんにそのことを伝えるも、返って来た言葉は、「くれあは俺の娘だ。お前に口を出される筋合いはない!」というまさかの発言でした。
母親面するなと夫に言われてしまう。どこまでも平行線の会話

「くれあは私の娘でもあるの!」そう伝えても「くれあは今、お前も愛花も受け入れてないだろ?母親面しないでくれ!」と言われてしまいました。本気で心配しているのに、達夫さんにはそう思ってもらえない。私も感情が爆発します。

「どういう意味よ!?好き放題に買い与えてるくせに!」私は、くれあの本当の母親にはなれないかもしれないけど、自分の娘のように心配していました。だけど達夫さんはそれを認めてくれません。それどころか「くれあがお前のご飯を食べないから仕方ないだろ!お前はくれあにご飯を食べさせることも、学校に通わせることもできない!何にもできないくせに俺に意見するな!」と私を突き放します。

達夫さんの怒りは、私だけでなく愛花にも飛び火します。「愛花だってそうだ!くれあを憐れんでいるふりをして本当は見下しているんだろう!」そう言われた時に、愛花が笑って「ママとのごはんも楽しいけどまた4人で食べられるといいね」と話していたことを思い出します。愛花はくれあのことを憐れんでも見下してもいません。本当に本当に心配しています。それなのに・・・私は机を強く叩き「愛花の気持ちを知りもしないくせに、ひどいこと言わないで!」と叫びました。

「お前だって・・・俺たちの辛さをわかっていないだろうが!」そう言われてしまいます。達夫さんには私たちがそんな風にしか映らなくなっているのかもしれません。もう家族どころか夫婦としても限界なのかもしれない。そう思いました。私たちが心配しても、達夫さんは見下しているとしか思えないのでしょう。
達夫さんがくれあちゃんを思う気持ちはとてもわかります。我が子は学校に行けないのに、妻の娘は楽しそうに学校に行けている。くれあちゃんが心配だからこそ愛花ちゃんのことを羨ましく思うのかもしれません。達夫さんは、由以子さんや愛花ちゃんの心配を素直に受け止めることができないくらい追い詰められているのでしょう。由以子さんの感じた限界は、お互いにこれ以上の犠牲を強いないための、現実的な答えなのかもしれませんね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:藍川らづ

