●例外的に責任が問われるケースも
たとえば、プロの料理人がテレビで鮮やかな包丁さばきを披露していたとします。
それを見て視聴者が真似をして指を切ったとしても「料理人が悪い」とはなりませんよね。それと同じ理屈です。
平たく言えば、社会的にまともな行為であり、強制ではなく自由意思に基づくものであれば、原則として「自己責任」と評価されます。
ただし、例外的に責任が問われるケースもあります。
「誰でも絶対安全にできます」と、あたかも簡単であるかのように嘘をついて誘導したり、「失敗しても死にません」など、危険性を隠して無責任に煽ったりした場合です。
もちろん、フィギュアスケートのリフトが極めて高度な技術と訓練を要する危険な技であることは、常識的に見て明らかです。通常の演技や放送であれば、こうした「例外」にあてはまりません。
リフトは、長年の鍛錬の賜物です。素人が安易に真似をすれば、思わぬ事故につながります。
せっかくの金メダルに水を差すことになりかねませんので、くれぐれも無理な挑戦はしないようにしてください。
・・・そんなことを言いながらも、カーリングに熱中し、気づけばホウキで地面をゴシゴシとこすっている自分がいます。
私自身、アメフトという接触の激しいスポーツに打ち込んできた身として、人に感動を与えられるよう、がんばります。
【取材協力弁護士】
西口 竜司(にしぐち・りゅうじ)弁護士
大阪府出身。法科大学院1期生。「こんな弁護士がいてもいい」というスローガンのもと、気さくで身近な弁護士をめざし多方面で活躍中。予備校での講師活動や執筆を通じての未来の法律家の育成や一般の方にわかりやすい法律セミナー等を行っている。SASUKE2015本戦にも参戦した。弁護士YouTuberとしても活動を開始している。Xリーグ選手でもある。
事務所名:神戸マリン綜合法律事務所
事務所URL:http://www.kobemarin.com/

