義両親に高級な和食レストランへ連れて行ってもらったときのことです。私は出された料理がとてもおいしく、感謝の気持ちを込めて完食しました。すると義母が急に不機嫌になり、箸を置いて黙り込んでしまったのです。
きれいに完食したら不機嫌に…なぜ?
帰り道、夫からこっそり「うちの実家では、外食のときは嫁が少しだけ料理を残すのが奥ゆかしさだと思われているんだ」と聞かされ、耳を疑いました。夫から聞いた話によると、義母にとってはきれいに平らげるのは卑しく見えるそうで、一口分だけ残して「もうおなかいっぱいで食べられません」とアピールするのが、義実家独自の暗黙のルールだったのです。
せっかく作ってくれた方にも失礼だと感じ、衝撃を受けました。食べることが大好きな私にとって、この「あえて残す」という価値観の押し付けは、精神的に非常に大きなストレスとなりました。
ただ、完食したときのその場の空気は最悪だったので、それ以来義実家との外食では、どんなにおいしくても必ず一口分だけ残すようにしています。非常に心苦しいのですが、波風を立てないための知恵だと割り切りました。
この経験から、家庭によって信じられないような独自の常識が存在することを学びました。自分は将来、娘やそのパートナーに対して、食の楽しみを制限するようなルールはもちろん、そのほかの家庭内のルールも押し付けまいと心に決めています。
著者:斎藤 真理子/30代女性・パート
3歳の娘を育てるママ。平日は時短でパートをしている。週末は家族で公園へ出かけたり、お菓子作りをしたりしてリフレッシュしている。
作画:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)

