
小田井涼平がMCを務める「今泊まりたい!いいふろ温泉宿」(毎週月曜夜8:00-9:00、BS10/TVerで見逃し配信)が、2月23日に放送された。同番組は“今泊まりたい”温泉宿を旅の中心に据え、温泉地ならではの体験や名物グルメ、周辺の街歩きまで一度に楽しむ旅番組。今回小田井が訪れたのは、石川県の加賀温泉郷(かがおんせんきょう)・山中温泉(やまなかおんせん)エリアだ。ゲストの元純烈・岩永洋昭と那谷寺(なたでら)を巡ったほか、宿「大江戸温泉物語Premium よしのや依緑園(いりょくえん)」で大浴場やサウナ専用エリア、サウナ飯を満喫した。
■苔に圧倒されるミシュラン・グリーンガイド・ジャポン一つ星の那谷寺
最初に訪れたのは那谷寺(石川県小松市)。およそ1300年の歴史を持つ寺だ。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星として紹介される景観は、苔むした緑の密度がまず目を奪う。番組では過去の放送で小田井が「もったいないなあ。出したくない」と“出し渋り”を見せた場所としても紹介されていた。
現地でまずゲストの岩永が足元に広がる苔の密度に目を止め、「苔がすごくないですか」と素直な驚きを口にする。3度目の来訪となる小田井も、視線を誘導するように「お、こことか見て、ほら、すごいからまた」と改めて感動。趣深い光景に、2人は思わず笑みをこぼす。
ゆっくり育まれた苔について、岩永は案内役の僧侶に「何年ぐらいかけて(苔が)こうなるもんなんですか」と質問。僧侶は寺の歩みを交えて「那谷寺自体は1300年前からあるんですけど、やっぱ戦国時代燃えてしまって、江戸時代に復興したので、ま、大体400年ぐらいですかね」と説明してくれる。
壮大な時間が生んだ美観だと聞いた岩永は、「それはでも癒されますよね。本当に」としみじみ。小田井も「いや、そうなんよな。やっぱなんかさ、こういうのって完全に非日常の景色やん」「東京から来てるけど、東京住んでてこんな景色に出やることなんて、まーないから」と自分のなかの感動を言葉にする。岩永も「すごいですね。生きてる。もう本当に生命って感じです。本当に」と想いを言葉にしながら、深い緑に見入っていた。
さらに話題は“雪景色”へ。小田井が岩永に“実は”と切り出して、「この番組でも雪景色は、まだ見てなかったので。あ、岩永くん本当はねー、それを見せたかったんだよ」と惜しんだ。すると僧侶は間髪容れずに「なので、今は雪景色をご覧いただきたければ、あの、那谷寺はInstagramをやっております。はい。あの、私が更新させていただいておりますので、皆さん、あの、フォローの方どうぞよろしくお願いします」とカメラ目線で呼び掛けた。ちゃっかり文明の利器にあずかる僧侶の言葉に、2人は思わず笑顔を浮かべる。
■サプライズバースデーで祝う小田井涼平55歳の誕生日
宿泊先は山中温泉の「大江戸温泉物語Premium よしのや依緑園」。2025年11月1日から一部リニューアルし、サウナ専用エリア「TOTONOI」では、加賀棒茶ロウリュなど新しい“ととのい”体験も打ち出している。
館内に入ると、落ち着いた照明が一行を迎えた。小田井は思わず「ものすごいなんか、うわ、和モダンなアートな感じやね」と驚きの声を漏らす。
案内された部屋に入ると、小田井は「岩永くんも言ってたけど、もう、景色よ」とワクワクが止まらないようす。さっそく小田井と岩永が2人で窓のカーテンに手を掛け、小田井の合図で「いきますよ。せーの、よいしょ」とオープンする。
窓の向こうに見事な渓谷が現れ、2人とも思わず「おおー」と歓声がこぼれた。岩永は「贅沢な…ちょっと引きで見たら、絵みたいですもんね。1枚の絵みたいなね」と窓の外をじっくり見渡す。
目を楽しませる景観の妙は他にも。たとえば地下にある大浴場は脱衣所から川を見下ろす眺めになっており、2人を驚かせた。岩永は「脱衣所ですよ、まだ」と感動しつつ、高まる期待を押さえて大窓へ近づいていく。
大窓の景色に、小田井は「ちょっとびっくりな景色が広がってるじゃないの、これは」と感動のため息。「より川を感じるというか。ね」と岩永に同意を求めつつ、川面が目の前に広がる“自然に抱かれる”ような露天風呂の設計に心を震わせる。
「また仕上げてきてるね~あなた!」と岩永の彫刻のようなボディへ感想を述べつつ、露天風呂へ。鶴仙渓の深い緑を背景に、流れる川のせせらぎを聞きながらお湯に浸かる。小田井が満足そうに「ええお湯じゃ。ええお湯ですぜ」と繰り返すと、岩永も「あ~…最高」と満面の笑みを浮かべた。
小田井が“せっかく”と「歌いたい曲ありますか」と岩永に聞いたところ、岩永は「このロケーション…いい日旅立ち」と即答。小田井も「あー。いいですね」と返し、即興で岩永がイントロを口ずさみだす。
2人が歌う「いい日旅立ち」が静かに鶴仙渓に吸い込まれていく。気持ちよさそうに歌いながら、2人はうんうんと首を縦に揺らして癒しの露天を堪能するのだった。
夕食はバイキングで、「よしのや依緑園」にしかない“サウナ飯”コーナーも登場。薬膳カレー、海鮮トロトロ丼、サラダうどんが紹介されると、岩永は「僕、大学の時にちょっとだけうどん屋でバイトしてたんすよ」と話しながら切りを披露する。ただあくまでサラダ用にうどんを締めるための冷水なので、用意されている鍋はとても小さい。そのため小田井から「ホンマにこのビュッフェでそれやったら、もうめっちゃくちゃ…後ろの人が『ええ加減にしてくれ!』ってなるから」とツッコまれることに。
食事を堪能したあとは、放送日2月23日に55歳を迎える小田井の誕生日サプライズも用意されていた。岩永が「ハッピーバースデートゥーユー」と歌いながらかわいいケーキ型ブロックを運んで、バースデーカードをプレゼント。カードに書かれたメッセージ「いつも気にかけて下さり、感謝です。小田井さんの1年が素敵な年でありますように!」を読み、笑顔でツーショットを撮影する。旅の締めくくりに相応しい、温かい余韻が残った回だった。
■“元純烈コンビ”に留まらない小田井と岩永
今回、2回目の2人旅で印象に残ったのは、“驚き”が段階を踏んで積み上がっていく流れだ。部屋でカーテンを開けた時の景色、開放的な大窓が設えられた脱衣所の感動、露天風呂ではせせらぎの音と肌で感じる風が、その順番によってそれぞれの体験を一段階ずつ引き上げていたように思う。
だからこそ露天風呂で小田井はデュエットを提案したし、岩永は「いい日旅立ち」という曲の情景が頭にふと浮かんだのだろう。絶景を前に歌いたくなる気持ちは、景色だけでは生まれない。
旅は「どこに行くのか」と同じくらい、「誰と行くのか」も大事な要素だ。岩永に「雪景色を見せたい」と語った小田井と、小田井へのサプライズバースデーを用意した岩永。2人の相性の良さを改めて確認できた回だったと言えるだろう。
そんな「今泊まりたい!いいふろ温泉宿」、次回3月2日(月)の放送では冬の大分別府へ。鉄輪温泉で「地獄めぐり」を堪能する。

