
ドラマプレミア23「キンパとおにぎり~恋するふたりは似ていてちがう~」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレ東系/Lemino・TVerでも配信あり)の第7話が2月23日に放送。前回の温泉旅行で別れ、視聴者をがく然とさせた大河(赤楚衛二)とリン(カン・へウォン)の気になるその後が描かれた(以下、ドラマのネタバレを含みます)。
■日本人男子×韓国女子のピュア・ラブストーリー
本作は、日本人の長谷大河と韓国人のリンが、文化や価値観の違いにとまどいながらも引かれ合い、やがて自分自身を見つめ直して前を向いていく姿を描くピュア・ラブストーリー。放送と同時に、Netflixでも世界独占見放題配信されている。
■連絡を取り合わないまま季節は冬に
温泉旅行でリンが大河に別れを告げてから、季節は秋から冬に変わった。あの日以来、2人は全く連絡していなかったが、大河は“田の実”の戸が開き、店主のシゲさん(吹越満)の親し気な「よく来たねぇ」という言葉を聞くと、リンが来たのでは…と思い、リンも大河のことが頭から離れず、元気が出るはずのおこげ味のキャンディーも全く効果が無いのだった…。
そんな状態で課題に集中できないリンは、「学長賞」を獲った同級生がインタビューで「“これを作りたい”という衝動やワクワク感が途切れない」と話すのを見て、自分にはそんな“衝動”が無い…つまりクリエーターに向いていないのだと思い知らされた気がして、とてつもない絶望感に襲われてしまった。
そんな不安をかき消すように課題に集中しようとしても、描きたいテーマは浮かばず、母親の「なりたいからってなれるもんじゃない」という言葉が蘇って八方塞がりになり、精神は限界を迎えていた。白いスケッチブックを鉛筆で真っ黒に塗りつぶし、グチャグチャにして破り捨てる…。そんな時に思い浮かぶのは、大河だった。

■意を決して大河はリンに会いに行くが…
一方、大河は、新たなケータリングの準備に励んでいた。前回評判の良かったタッコムタンをリクエストされ、改良を重ねる中で思い浮かぶのは、「大河の料理は最高!」というリンの言葉だった。彼女に会いたい気持ちが募っていく。
新たなタッコムタンが完成し、シゲさんも絶賛。「リンに持っていってあげれば?」とのシゲさんの言葉に、大河はリンに会いに行くことを決意。彼女の家に向かったが、ドアホンを押す勇気が出ず、ノブにタッコムタンの入った袋をかけて帰ることにした。
■「いい加減な気持ちなら、二度と近づかないでくれ」
マンションを出た所で、リンに会いに来たジュンホ(ムン・ジフ)に遭遇。ジュンホは大河を見るなり「別れた恋人が、何の用ですか?」と冷たく言い放った。「今まで連絡もしなかったくせに、何しに来たんですか!」と声を荒げるジュンホに、大河は「すみません…ただ会いたかったんです」と言った。
会って何を話せばいいのかわからない。だが、自分の料理を食べたら笑ってくれるかな…そう思ったら来てしまったのだ、と言う大河に、ジュンホは、いいかげんな気持ちなら“妹”に二度と近づかないでくれ、と釘を刺すのだった。
大河が去った後、ジュンホはリンの部屋に向かい、ドアノブにかけられた大河の料理を自分が持ってきた差し入れに替え、静かに去った…。

■「好きなら食べろ」
その時、リンは部屋の外での大河とジュンホのやりとりを知らず、無気力に転がっていた。すると、ジュンホから電話が。「ドアノブの差し入れを食べたら。絶対元気が出るから」と言って彼は電話を切った。
リンがドアを開けると、そこには大河の料理がかかっていた。一度は自分の差し入れにすり替え、大河が来たことを知らせないでおこうとしたが、卑怯なことはしたくないジュンホは、今でも大河を想っているリンの気持ちを尊重したのだった。
タッコムタンには「好きなら食べろ」と韓国語で書かれたメモが添えられていた。実は、それはジュンホが書いたものだったが、彼女はそれを知らない。胸がいっぱいになりながら料理を食べていると、知らない番号から電話が来た。それは、学園祭の時に唯一彼女の作品に興味を持ってくれた女性からのインターンの誘いだった。
■真澄の再告白
ケータリングを今回も大好評で終えた大河に、元カノ・真澄(深川麻衣)が会いに来て、「また好きになっちゃった」と想いを伝えた。真澄は、ケータリングで共に働くうち、自信を持って働く彼に成長を感じ、気持ちが再燃したのだ。予想外の告白に動揺する彼に「私たち、今ならお互いちゃんと寄り添って上手くやっていける気がする」と伝えたが、「寄り添う」という言葉に彼が思い浮かんだのはリンだった。
真澄は、交際当時、大河の気持ちを無視して、将来を決めることを急かして傷つけたことを後悔している、と語ったが、それを聞きながら、彼はリンの「私は言葉だけでも良かった。一瞬でもいいから受け入れてほしかった」と泣いた姿や、それに対して「オレには難しすぎる」と突っぱねたことを思い返していた。
何も言わない大河に「返事は急がなくていいから。考えてみて」と真澄は言ったが、大河の心には、残念ながら真澄が入る余地は無い。

■会いたい気持ちが募った2人は…
どうしてもリンに会いたくなった大河は彼女に電話するが、同じタイミングでリンも大河に電話をしていて、お互いに話し中…。大河はいてもたってもいられず、自分の部屋に戻って、温泉旅行でリンに渡せなかったラムネの瓶を取り、彼女の部屋へダッシュした。
だが、リンは不在…。その頃リンは、大河に会いたくて、初めて彼と心を通わせた思い出の公園の電車のオブジェに居たのだった。あの日と同じように雨が降る中、彼女は彼を想って「大河、ごめん…」と泣いた。
すると、「リン!」と呼ぶ声が。大河だった。彼もリンを捜してここに辿り着いたのだった。ずぶ濡れで泣き顔の彼女を見て、大河は、あの時と同じようにハンカチを渡した。ヒドいことを言った自分に、何でこんなに優しいのか、と泣く彼女に、「オレが言わせたようなもんだから…」と答える大河。
リンは、自分の将来の不安やイライラを、大河に甘えてぶつけていたことを心から謝った。大河も、自分が悩んでいた時にリンがひと言も責めずに励ましてくれたのに、自分は彼女を追いつめて傷つけてしまったことを謝った。
そして、リンの言葉や笑顔が力をくれた。「だから今度は、オレがリンにちゃんと寄り添いたい。リンをまだ諦めたくない…と思ってます」と、初めて会った時のように敬語で伝えるのだった。

■「オレともう1度付き合ってください」
リンは、インターンの誘いが来たことを伝え、つらい時も嬉しい時も大河が一番最初に浮かび、全部大河に繋がるのだと言い、「大河が好き」と改めて告白した。彼はリンを抱きしめ「オレともう1度付き合ってください」と告白。答えはもちろん「はい」。今日からまた“1日目”が始まった。
雨が上がった公園で、2人はラムネを飲んだ。温泉ではなかったが「ラムネを飲みたい」というリンのバケットリストが叶った。
ちなみに、ジュンホが自分の差し入れではなく大河の料理をドアノブにかけた後、完全に失恋したと覚悟してカラオケで歌っていたのは「ノエゲナン、ナエゲノン(=君にとって僕は、僕にとって君は)」という歌。リンと大河が公園に初めて来た時に、彼が自分のシャツをリンに傘がわりにかけた様子を彼女は「『クラシック』みたい」と表現していたが、その韓国映画(邦題は「ラブストーリー」)の挿入歌だ。こんなところも第1話と繋がる演出になっていた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部


