毎日ドリル 脳トレクイズに挑戦
「誰のための制度か」を問い直す――高額療養費制度の改正と、揺れる日本の社会保障 がんサバイバーが財務省の方と語る

「誰のための制度か」を問い直す――高額療養費制度の改正と、揺れる日本の社会保障 がんサバイバーが財務省の方と語る

「当事者」になって初めて見える、公助の重み

私は両側乳がんを患った際、カードが使えない現金払いのクリニックで、一時的にちょっとおろすことも緊張するくらいの費用を支払う経験をしました。その時、退院していく患者たちが、制度の適用区分によって全く異なる金額を支払っていく光景を目の当たりにし、「制度による差」と事前に準備ができていると窓口での負担がないので、「知識の差」を肌で感じました。

医療費の明細書から見える「支え合い」

神野さんは「まずは医療費の明細書をしっかり見てほしい」と話します。例えば自治体が医療費を無償化している子育て世帯などは、窓口負担がゼロであるため、実際のコストを意識しにくい側面があります。しかし、明細を見れば「本来はこれだけの費用がかかっており、その8割を国が、2割を自治体が負担している」という事実が見えてきます。

「自分が支えられている側なんだ」と気づくことが、制度を自分ごとにする第一歩になるのではないでしょうか。

配信元: SODANE