長歌と隼の関係性が大きく進展…敵味方の立場を超えた信頼を築く重要回<長歌行>

長歌と隼の関係性が大きく進展…敵味方の立場を超えた信頼を築く重要回<長歌行>

「長歌行」
「長歌行」 / (C)2021 China Huace Film & Tv Co.,Ltd.

雑誌「ウルトラジャンプ」などに掲載されていた中国人漫画家の作品を原作にした中国のドラマ「長歌行」。中国を代表する女優の1人・ディリラバがヒロインを演じるこの物語は、唐の時代の史実をベースにフィクション要素も加えられており、アクションやロマンスなどのエンタメが豊富に盛り込まれている。全49話という大構想で制作された名作ドラマの見どころを、今回は17話から20話までのストーリーを追いながら深掘りしていく。

■「長歌行」とは

「長歌行」は唐代初期を舞台にした中国ドラマだ。本作品の魅力は、その壮大なスケールと奥深いキャラクター描写にあるといえるだろう。戦乱の中で成長する登場人物たちの心の葛藤や信念が丁寧に描かれている。

ヒロインの李長歌役は中国を代表する女優・ディリラバが務めた。長歌は家族を殺され復讐に燃える強い女性であると同時に、ストーリーが進むにつれてさまざまな悩みや葛藤も抱えるようになる。彼女が時折見せる人間らしさと成長過程は本作品の最大の見どころであり、視聴者に深い共感を与えた。

一方、カリスマ将軍・阿詩勒隼(アシラ・シュン)役はウー・レイが熱演。異民族の将軍としての冷徹さと、長歌への深い愛情との間で揺れ動くという微妙な立ち位置を見事に演じている。2人の間には単なる恋愛ではなく、異なる目的や文化を前に価値観をぶつけ合い、揺らぐ信頼と愛情が絡み合う。また随所に展開される戦闘シーンも迫力満点で、戦術やアクションの緻密な演出も大きな見どころだ。

本作はシンプルな復讐劇やラブストーリーではなく、「正義とは何か」「国や民族を守るとはどういうことか」といった普遍的なテーマも内包している。単純な善悪ではない“それぞれの立場での正義”が描かれる点も興味深く、歴史や戦乱の中で人々がどのように生き抜いてきたのかを考えさせられる作品となっている。

■立場を超えた長歌の人間性と隼が抱く孤独や葛藤も見どころの17〜20話

第17話、李楽嫣は雲州で布工房を営む柴女将へ助けを求め、そこから工房で働くことになる。一方、楽嫣を追っていた皓都と魏叔玉は“雲州に楽嫣はいない”と判断してほかの場所へ捜索に向かった。長歌は隼に条件付きで軍師になることを約束するが、突如、鷹(よう)師の幕営に延利可汗と渉爾が現れる。渉爾は王君廓を使って隼を陥れる魂胆であったが、長歌の機転によって隼の疑いを晴らす。そんな中、ケイ州の天偈軍が反乱を起こしたと知らせが届く。

第18話では、延利可汗から送られた奴隷・弥弥古麗(ミミクリ)を長歌が助け、天幕においてやることにした。阿詩勒隼の軍師である穆金は弥弥古麗とたびたびケンカになるが徐々に彼女のことを意識し始める。一方、柴女将の布工房で働く楽嫣は仕事を覚えられず追い出されそうになるが、ある商人に刺繍を気に入られたことから大量の注文をもらうことに成功。徐々に居場所を見つけていく。その頃、長歌が体調を崩したことで弥弥古麗と穆金は長歌が女性であることを知る。

第19話、弥弥古麗に看病してもらった穆金は、お礼に弥弥古麗を雲州に連れて物資の調達に向かった。雲州にいる楽嫣は中原へ向かう隊伍に加わって洛陽に行くことを決め、柴女将へのお礼に市場で布を売ることに。その頃、雲州に着いた弥弥古麗は長歌からもらった刺繍入りの銭袋を落としてしまう。弥弥古麗は布を売っていた楽嫣が同じ刺繍袋を持っているのを見て、盗まれたと勘違いして奪うが、自分の銭袋は別の場所に落ちていた。阿詩勒部に戻った弥弥古麗は長歌に全く同じ2つの袋を見せる。

第20話。商人から楽嫣の情報を得た皓都は柴女将の工房を訪れるが、楽嫣は洛陽へ向かったあとだった。皓都と入れ替わるように工房を訪れた長歌も楽嫣とは会えず草原に戻るが、隼は鷹師を連れ出征していた。長歌は阿詩勒部が天偈軍の守るケイ州を突破して長安へ向かっていると予想し、あとを追う。一方、楽嫣は隊伍と共に南下していたが、そこで雲州で金を奪った物乞いの子どもと再会する。その頃、唐軍は戦上手の鷹師に苦戦が続き、阿詩勒部の大軍は渭水に迫っていた。

■隼がはじめて「長歌」と呼び、本当の意味での信頼関係が深まっていく18話

長歌の人間性が垣間見え、隼との関係性もさらに深まっていく第18話。登場人物たちがさまざまな運命に翻弄される物語の中でも、見逃せない回だ。特に奴隷である弥弥古麗とは、さらってきた兵士を軽々と撃退した出来事がきっかけとなり、その縁が後々大きな伏線となる。

体調を崩した長歌を看病した際、弥弥古麗は長歌の性別を知った。それを言いふらさなかったのは助けてもらった恩もある。だが実は弥弥古麗もまた阿詩勒部に家族を殺されて離散した過去を持つことが明らかになると、同じ境遇である長歌との運命を感じずにはいられない。礼には礼を、恩には恩を返す。窮地に誰かが手を差し伸べてくれる展開は、同ドラマのテーマの一つと言えるだろう。

また隼が長歌の素性を知っていたことを長歌本人に打ち明け、はじめて「長歌」という本名で呼び笑顔で見つめ合うシーンも忘れてはいけない。「身分を知ってバラさなかったのは、私を利用するため?」と長歌に尋ねられた隼。「ああ。利用した」と露悪的な言葉で返事をするものの、各所で手を差し伸べたことを挙げて「必死で利用してるな」と続けた表情は優しい。

それを受けて、長歌も李十四という偽名ではなく「李長歌と呼んで」と返す。もはや2人の間に駆け引きはなく、本当の意味での信頼関係を築く第一歩になったことは間違いない。最後に2人が蛍を見ながら語り合う場面は、両者の不安定で儚い関係性を表しているかのようで切ない気持ちにもなる。

深みのあるストーリーはもちろんのこと、複雑な人間模様からも目が離せない「長歌行」は、動画配信サービス・Huluにて全49話を見放題配信中。


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