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「くも膜下出血」の前兆症状をご存じですか? 見逃すと危険な脳の異変を医師が解説

「くも膜下出血」の前兆症状をご存じですか? 見逃すと危険な脳の異変を医師が解説

勝木 将人

監修医師:
勝木 将人(医師)

2016年東北大学卒業 / 現在は諏訪日赤に脳外科医、頭痛外来で勤務。 / 専門は頭痛、データサイエンス、AI.

くも膜下出血の概要

くも膜下出血とは、脳を包む硬膜・くも膜・軟膜の3つの層のうち、くも膜と軟膜の隙間にある、くも膜下腔に出血が生じることです。

くも膜下出血を発症すると、突然バットで殴られたかのような非常に激しい頭痛に見舞われ、吐き気や嘔吐を生じ、場合によっては意識を失うこともあります。迅速な治療が求められる緊急事態であり、適切な対処を怠ると生命の危険に直面する可能性があります。

年代別では40歳以降の中高年に発症が多く、特に、高血圧や動脈瘤、家族歴などのリスク要因を持つ人は注意が必要です。ただし、若年層でも発症することがあるので他人事ではありません。また、男性よりも女性に多く発症が見られ、発症率は年齢とともに増加します。

くも膜下出血の原因

くも膜下出血の原因は、8~9割が脳動脈瘤の破裂とされています。脳動脈瘤とは、くも膜下腔にある動脈の一部が風船のように膨らんだ状態のことで、非常に壁が薄いため、血圧が一時的に上昇した時などに破裂するリスクが高まります。破裂すると動脈の血液がくも膜下腔に流れ込み、くも膜下出血を発症します。

喫煙や過度な飲酒などで生活習慣が乱れている人や高血圧の人は、血管に過度な負担をかけているため注意が必要です。喫煙は動脈壁にダメージを与え、動脈瘤の形成を促進します。また、飲酒は血圧を上昇させ、動脈瘤の破裂リスクを増加させる可能性があります。長期間にわたる高血圧は動脈壁を弱め、動脈瘤の形成を促すことが明らかになっています。

くも膜下出血の原因として、脳動脈瘤の破裂の他に挙げられるのが、頭部外傷や血管奇形などです。頭部外傷とは、交通事故やスポーツなどで頭を強く打つこと。衝撃によって血管が損傷し、出血して、くも膜下出血に繋がることがあります。

血管奇形も、くも膜下出血の重要な原因の一つです。動静脈奇形(AVM)や海綿状血管腫など、生まれつき血管に奇形が見られる場合、血管がもろくて破れやすいため、若い世代でも突然の出血を引き起こすリスクがあります。

その他、糖尿病や高脂血症などの慢性疾患、過剰なストレス、運動不足なども、血管の健康を損ない、くも膜下出血の原因になると考えられています。

配信元: Medical DOC

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