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介護用電動ベッドとは?必要な理由や選び方、介護保険を利用する方法を解説します

介護用電動ベッドとは?必要な理由や選び方、介護保険を利用する方法を解説します

介護用電動ベッドは、要介護者の身体的な負担を軽減し、介助する家族や介護スタッフのサポートをしやすくするために欠かせない福祉用具のひとつです。背上げや脚上げの調整ができることで、食事や、体位変換など日常生活の動作を安全性を重視しかつ快適に行えます。また、転倒や褥瘡を防ぐ目的でも重要な役割を果たします。しかし、どのような機能を重視すべきか、介護保険でどの程度の補助が受けられるのかわかりにくい点も少なくないです。

この記事は、介護用電動ベッドの特徴や選び方のポイント、介護保険を利用した導入方法をわかりやすく解説します。

小田村 悠希

監修社会福祉士:
小田村 悠希(社会福祉士)

・資格:社会福祉士、研修認定精神保健福祉士、介護福祉士、福祉住環境コーディネーター2級
・経歴:博士(保健福祉学)
これまで知的障がい者グループホームや住宅型有料老人ホーム、精神科病院での実務に携わる。現在は障がい者支援施設での直接支援業務に従事している。

介護用電動ベッドの基礎知識

介護用電動ベッドの基礎知識

介護用電動ベッドは、背上げや脚上げ、高さ調節などを電動で行える福祉用具で、利用者の起き上がりや立ち上がりを助け、介護者の腰痛予防や介助負担の軽減に役立ちます。

介護用電動ベッドの定義

介護用電動ベッドは、介護保険上では特殊寝台として位置づけられる福祉用具で、サイドレールが取り付けてある、または取り付け可能であり、背部または脚部の傾斜角度が調整できる機能、もしくは床板の高さを無段階に調整できる機能を備えたベッドを指します。

一般的には介護ベッド、電動ベッド(ギャッチベッド)とも呼ばれ、起き上がりや立ち上がりを補助し、利用者の安全性と介護者の負担軽減を目的として設計されています。

参照:
『介護保険の福祉用具:特殊寝台とは 』(健康長寿ネット)
『福祉用具の選び方編特殊寝台(介護ベッド)って どう選べばいいの?』(ダスキンヘルスレント)

一般的な電動ベッドとの違い

一般的な電動ベッドは、主にリラックスや快適な睡眠姿勢の確保を目的としており、読書やテレビ視聴など自立した生活を送る方が姿勢を調整しやすくするために用いられます。一方で、介護用電動ベッドは、起き上がりや立ち上がり、車いすへの移乗など、心身機能が低下した方の日常生活動作を支援し、介護者の腰痛予防や介助負担の軽減を重視して設計されています。

参照:『特殊寝台の利用効果』(一般社団法人 日本福祉用具供給協会)

介護で電動ベッドが必要になる主な場面

介護で電動ベッドが必要になる主な場面
起き上がりや立ち上がりが難しい場合や、ベッドから車いすへの移乗が少なくない場合、夜間の見守りや褥瘡予防、腰痛などで介護者の負担軽減が求められる場面です。

起き上がり、立ち上がりが難しくなったとき

起き上がりや立ち上がりが難しくなってきたときは、介護用電動ベッドが役割を果たします。ベッドの背上げ機能を使うことで、横になった姿勢から上半身をゆっくりと起こせるため、少ない負担で座位をとることができます。

また、ベッドの高さを調整できるタイプであれば、立ち上がりやすい高さに合わせることができ、膝や股関節にかかる負担を軽減しながら、安全性を重視した立ち上がる動作をサポートできます。さらに、介護者側にとっても、電動ベッドは腰痛予防の点で便利です。ベッドが低すぎると、介助時に深く前かがみになり、腰や背中に強い負担がかかりますが、高さを上げてからの介助で、より自然な姿勢で支えることができます。その結果、少ない力で起き上がりや立ち上がりを補助できます。

参照:
『《起き上がり 電動ベッドの使用》』(滋賀医科大学医学部附属病院)
『第2回 埼玉県介護施設SAFE協議会 「質の高いケア」と腰痛 そして移乗関連用具』(厚生労働省)

寝たきりになったとき

寝たきりの状態が続くようになると、介護用電動ベッドは安全性の高い生活と質を保つうえで重要です。長時間同じ姿勢でいると、褥瘡(床ずれ)や関節拘縮、むくみなどを起こしやすくなるため、定期的な体位変換や上半身・下肢の位置調整が欠かせません。電動ベッドで背上げや脚上げを行うことで、呼吸がしやすい姿勢や嚥下しやすい角度を保ちやすくなり、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。

また、脚を少し高く上げることで下肢の血流を促し、むくみや静脈うっ滞(静脈血の流れが悪く滞る状態)の軽減にも役立ちます。さらに、ベッド全体の高さを調整できる機能は、介護者にとって便利です。オムツ交換や全身清拭、褥瘡予防のための体位変換などを行う際、ベッドが低いままだと深く腰をかがめる必要があり、腰痛や疲労の原因です。電動で適切な高さに上げてからケアを行うことで、より自然な姿勢で作業でき、介護者の身体的負担を減らすことができます。

参照:『がん患者さんとご家族をつなぐ 在宅療養ガイド~豊かな療養生活をかなえる安心の1冊~』(帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科)

配信元: Medical DOC

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