
反町隆史、大森南朋、津田健次郎がトリプル主演を務めるドラマ「ラムネモンキー」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第7話が、2月25日に放送された。中学時代の顧問失踪の謎を追い続ける雄太(反町)たち。新たにキーマンと思われる人物にたどりついた。(以下、ネタバレを含みます)
■中学校の同級生3人が37年ぶりに再会し、青春を取り戻す
同ドラマは、「コンフィデンスマンJP」「リーガルハイ」などを手掛けた脚本家・古沢良太氏の最新作。
主人公となるのは、大手商社勤務の吉井雄太(反町)、映画監督の藤巻肇(大森)、理容師の菊原紀介(津田)という、見た目も性格もバラバラな3人組。中学時代、雄太は通称ユン、肇は通称チェン、紀介は通称キンポーと呼ばれ、映画研究部でカンフー映画の制作をしながら、熱い青春を過ごした同級生だ。
51歳となり、「こんなはずじゃなかった」と三者三様に人生に行き詰りを感じていた中、37年ぶりに再会。3人が通うカフェの店員・西野白馬(福本莉子)の協力も得て、かつての映画研究部顧問教師・マチルダ(木竜麻生)の謎の失踪事件を追いながら、もう一度“青春の輝き”を取り戻す様を描くヒューマンコメディーとなる。
■紀介は1988年のクリスマスにマチルダが3人から愛の告白をされた“記憶”がよみがえる
雄太たちが“ランボー”と呼んでいた男・二瓶清吉(野仲イサオ)は、マチルダにつきまとっていたのではなく、マチルダの父の戦友としてマチルダを守ろうとしていた。その中で、1988年のクリスマスに暴行を受け、重傷を負う。鶴見巡査(濱尾ノリタカ)によると、危害を加えたのは竿竹屋の鳥飼久雄(村上航)で、暴力団の構成員だった。
鶴見に紹介してもらった当時の鳥飼を知る人物に会うと、鳥飼は竿竹屋の裏で金さえもらえば殺しも行うような危ない仕事を請け負っていたという。
そんな中、白馬に1988年のクリスマスに何をしていたのか問われた3人は、翌月の上映会を控えて、部室で映画の編集をしていたことを思い出す。そこに彼らが“トレンディさん”と呼んでいた男・望月学(三浦りょう太)が彼女とやって来て、差し入れにレアチーズケーキをくれたのだった。
すると紀介にある記憶がよみがえる。クリスマスの日、マチルダが3人の男性から愛の告白をされるも、相手にせずに立ち去ったというのだ。
それはこれまでのように記憶違いだったが、その記憶をたどった先は、さらにきな臭さが立ち込めることに。
■マチルダの大学の同級生からマチルダの「二面性」を聞く
白馬がSNS上で見つけたマチルダと同級生の写真をもとに、雄太たちはそこに映っていた、今は夫婦となった人たちに話を聞きに行く。
そこで「見た目はお高く留まった感じだったけど、話してみると面白い人」だったマチルダの中学教師になるまでが判明。大学卒業後、デザイン事務所に勤めるも長くは続かず、老舗の造り酒屋の息子との結婚もうまくいかなかったという。
離婚の理由は分からないが、マチルダには二面性のようなものがあったから想像がつくと夫は言う。大学生のとき、女子大生ブームに乗った“キャンパスパブ”でアルバイトし、退学寸前まで問題になっていたのだ。
暗い気持ちになった雄太たち。この日はクリスマスで、雄太は家族と、肇は元恋人と、紀介は母の介護ヘルパーの女性と過ごそうとしていたが、結局、肇の家に3人が集まった。
奇しくも37年前と同じように中学のときに撮影した映像の編集をして過ごす3人だったが、紀介が「でも考えたら変だよね。あんときもこうやって編集してたはずなのに、なんで映画完成してないんだろ」とつぶやく。
よくありがちな嫌になってやめてしまったのか。紀介が「“No.12”がなくなったからじゃない?」と口を開いた。撮影した膨大なテープから、クライマックスの決闘シーンを撮影した“No.12”のテープが、いつの間にかなくなっていたから完成しなかったのだ。
ふと紀介は「真実知って、いいことあると思う?」と不安になる。「きれいな思い出は、きれいなままにしておく…」のがよいのではないかと。しかし雄太は「マチルダがどんな人間だったとしても殺されていいわけない。突き止められるのは俺たちだけだ」と説得する。
■“本当のマチルダ”とは? 同級生の言葉から見えてきた彼女の素顔
そのまま真相解明に突き進む雄太たち。トレンディさんは10年前に亡くなっていたが、鶴見巡査がトレンディさんの息子から「処分するだけなので」と渡されたトレンディさんの当時の彼女の日記を調べることに。
日記には、トレンディさんの仕事ぶりも詳細に書かれていた。自称コンサルタントとしてかなり羽振りがよかったが、1988年の11月以降、仕事のトラブルで荒れていたことが記されていた。
「あの女に殺される。金を渡さないと殺される」や「テープを探せ」などと怒鳴る日々が続いていたが、12月31日には「すべて終わった。もう心配しなくていい」とトレンディさんが泣いたとあった。そして、翌年の1月5日には姿を消したマチルダを探す雄太たちの様子、18日にはトレンディさんが町を出る決意をしたことが書かれていた。
紀介の記憶にあった、マチルダに3人の男性が愛の告白をしたというのは、トレンディさんを含む3人の男が、土下座して金を渡そうとしているのが真実だった。トラブルのあったマチルダをトレンディさんが殺そうと、竿竹屋に依頼したのか。
マチルダは「恐ろしい女」ということが皆の胸によぎる中、1本の電話が入った。先に話を聞いたマチルダの同級生夫婦の妻からだ。実は、悪いアルバイトをしていたのは自分で、結婚が決まっていた自分の身代わりにマチルダなってくれたのだと打ち明けた。「そういう女です。それが本当の宮下未散です」という言葉が、今の雄太たちには切なく響く。
記憶というものはあいまいなものでもある。そして、人に対する印象も、見る側面が違えば変わる。そんなゆらぎに、雄太たちと同じく見る者も惑わされ、物語に引き付けられる。
そして、事件の真相は雄太たちの「No.12のテープ」にあることが分かる。トレンディさんが探し、部室にやってきたのも、マチルダの家に空き巣が入ったのも、そのためだったのだ。
No.12のロケ地は、“黒江の婆さん”(前田美波里)の自宅だったが、1988年12月9日に起きた火災で焼失し、黒江の婆さんは亡くなっていた。手掛かりはすべてなくなったかに思えたが、肇が「あっ」と思い出す。映画研究部には幽霊部員の女子生徒がいて、黒江の婆さん孫娘で、彼女はまだ生きているはずだというのだ。
■新たなキーマンとして浮上した「4人目」に視聴者も反応
最後の白馬のモノローグで、事件の鍵を握るのは「4人目のラムネモンキー」とあった。視聴者からは「4人目の部員に驚き」という声も上がったが、前田の出演が発表になった際、黒江の婆さんの説明として「1988年主人公たちが中学生だった頃、不登校の同級生・黒江恵子の唯一の肉親として恵子を育てていた」と触れられており、第1話では上映会シーンで黒江の婆さんと共に恵子も登場。
また、第3話では部活の条件だった4人以上の部員のため、不登校の生徒に頼みに行き、後にその生徒の家が火事になったことが会話の中にあり、それらをつなぎ合わせれば実はずっと存在していたのだった。
新たな展開に期待が高まり、「面白くなってきた~」や「マチルダ、実は生きてるってことはないのかな」という希望もSNSに寄せられている。
※「三浦りょう太」の「りょう」の漢字は「僚」の「にんべん」を「けものへん」で表記
◆文=ザテレビジョンドラマ部

