急な血圧の上昇を予防する方法
急な血圧の上昇は、血管を傷め、脳や心臓の病気のリスクを高めます。以下の方法を心がけて、血圧のコントロールにつとめましょう。
処方された薬は正しく服用する
血圧の薬を飲み忘れたり正しく飲めていなかったりすると、コントロールが悪くなり血圧が急に上がりやすくなります。
毎日飲む薬は正確に服用し、主治医の指示がない限り自分で調節したり中止したりしないようにしましょう。
急激な温度変化を避ける
脱衣所・浴室やトイレが寒いと、急激な温度変化によるヒートショックで血圧が上がりやすくなります。温度変化を避けるための方法は、以下のとおりです。
・暖房器具を使ってトイレや脱衣所・浴室を暖める
・ 浴槽にお湯を溜める際は、高い位置からシャワーでお湯を溜めて蒸気で浴室を暖める自動給湯の場合、最後の5分だけシャワーで溜めて浴室をあたためるだけでも効果があります。
これらの方法を使い少しでも脱衣所と浴室の温度変化を緩やかにしましょう。
血圧を下げる生活習慣を心がける
血圧コントロールを良好にするために、普段から以下の内容を心がけるとよいでしょう。
・塩分を控える
・適度な運動をする
・禁煙する
・十分な睡眠や休養を取る
ただし、いきなりの激しい運動は、一時的に血圧を上げる可能性があります。医師と相談し、無理のない強度の運動を習慣的におこなうよう心がけましょう。
便秘を防ぐ
便秘によって排便時に強くいきむと、血圧が急に上がるリスクがあります。
便通を良くするために、以下の内容を心がけましょう。
・毎日決まった時間にトイレに行く
・朝食前に水分を取る
・繊維の多い野菜や海藻類を取り入れる
・適度に運動する
・便秘薬の処方を医師へ相談する
無理のない範囲で、できるものから少しずつ取り入れてみてください。
「急に血圧が上がった時の症状」についてよくある質問
ここまで急に血圧が上がった時の症状について紹介しました。ここでは「急に血圧が上がった時の症状」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
血圧がどのくらい上がると緊急を要しますか?
伊藤 陽子(医師)
どのくらいの血圧で緊急を要するかは、患者さんの持病や年齢などによって異なります。
しかし、一般的には180/120mmHgを超え、頭痛や胸の痛み、目の見えづらさ、呼吸困難などがある場合は高血圧緊急症の可能性もあり、緊急を要すると考えてよいでしょう。

