床に散らばった麺。山積みになった使用済みティッシュ──。
飲食店における「客のマナー」がたびたび議論になるなか、子連れ客の振る舞いについて、あるラーメン店がXで問題意識を投げかけた。
「子供連れだからしょうがないとは言え、最低限のマナーは必要でしょう」
投稿した店主によると、注意を呼びかけたことで、Googleマップの口コミで「星1」を付けられるなどの報復を受けたという。
弁護士ドットコムニュースの取材に応じた店主は、子連れ客の受け入れ中止も検討していると明かしたうえで、一部の客の非常識な行為が、多くの客の行動に影響を与えることを理解してほしいと語った。
●少しでも子連れ客の行動が変わってほしいとの思いから
2月22日のX投稿では、子どもが食べ散らかしたとみられる麺が床に放置され、卓上のティッシュが大量に使われたまま散乱している客席の写真が添えられていた。
店主は「最低限のマナーは必要でしょう」「子供の問題じゃない、対処しない親の問題です」と投稿。長年通う常連客は節度を守っていると前置きしながら、「お金を払っていれば何しても良いという事ではない」と親のモラル欠如に警鐘を鳴らした。
弁護士ドットコムニュースは、投稿したラーメン店「麺創房LEO」(静岡県焼津市)の店主 に取材した。
ここ2カ月ほど、複数の子連れ客によるマナー違反が目に余るようになり「受け入れをやめるか」と従業員たちと話し合うほど追い詰められたという。
本心ではそんな決断をしたくない──。少しでも子連れ客の行動が変わってほしいとの思いから、Xに投稿したそうだ。
「子連れ客を批判したいわけではありません。多くの家族連れは常識のある人たちばかりで、マナーの悪い人はごく一部です。
ただ、このようなことが続けば、子どもの入店制限をする必要もあります。一部の客の問題で、すべての子連れ客の行動範囲が狭まることもありえると理解してほしいんです」(店主)
●その場で注意することはできなかった
投稿で触れた出来事は、約2カ月前に起きたという。
父母と祖母、未就学児と小学生とみられる子ども3人の6人家族が来店し、ラーメンの食券を購入。3卓を並べたテーブル席に案内した。
店主によると、食べ散らかすだけでなく、店内外をうろうろと歩きまわる子どもたちを、親が注意することはなかったという。
さらに「ごちそうさま」の声をかけることもなく、気づけば家族は店を後にしていた。ティッシュが一箱以上使われていたが、その場で注意することはできなかった。
さらに、別の子連れ客では、幼い子どもが1人でトイレを使い、便座と便器、床までびしょびしょに濡らしたまま退出したケースもあったという。客が列を作る多忙な時間帯だったが、従業員は掃除で十数分の時間をとられた。
「子どもが悪いのではなく、まだ1人で上手にトイレができないなら、親がついて行ってやる必要があります。せめて『汚してしまった』と一言あれば印象は違うのですが、それもない」(店主)

