
俳優の奈緒と上白石萌歌が2月26日、都内で開催された「大地の子」囲み取材に井上芳雄と共に出席。上白石が奈緒の“オタク”であったことを明かした。
■前日に行ったゲネプロの感想を語る
本作は、1987年から「月刊文藝春秋」にて連載された山崎豊子による同名小説の舞台化。中国の大地に取り残され、中国人「陸一心」として育てられた戦争孤児の少年・勝男の波乱万丈の半生が描かれる。
囲み取材の前日にはゲネプロを実施していたキャスト陣。一心役の井上は「毎回、どうなるか分からないのが舞台なので、責任感といろんな気持ちがごちゃ混ぜになってますが、しっかり稽古を重ねてきました」とコメント。
一心の生き別れの実妹・あつ子役の奈緒は「昨日のゲネに350人ぐらいの関係者の方が来てくださったので、かなり客席が埋まった状態でゲネプロをやることができて。私たちが一声一声発する言葉を、誰かがしっかり真正面から受け取ってくださるというのは、改めて奇跡のような時間なんだなと思いました」と口にした。
また、後に一心の妻となる江月梅役の上白石も「昨日のゲネが個人的にとても良かったし、とても幸せな気持ちになった」としみじみ。「今朝、目覚めた時に逆にちょっと体が緊張していて、目覚めた時に足がピーンとなっていて、心よりも先に体が始まりを予感してくれているんだなという気持ちに包まれました」と続けた。

■「稽古休みも一緒に舞台を見に行ったので、ほぼ毎日一緒にいた」
さらに上白石は、奈緒について「初共演なんですけど響き合ってしまって。稽古休みも一緒に舞台を見に行ったので、ほぼ毎日一緒にいた」と回顧。
奈緒は「私は役柄上、あんまりお芝居で視線を交わしたり言葉を交わすシーンが最初からなかったので、ちょっと寂しい思いを役としても抱えていてもいいのかなと思いながら稽古場に入ったんですけど、そんな時に、稽古場だとちょうど(井上と上白石の)お二人の間に座らせていただいていたので、すごく支えられてて。本当にお二人がいなかったら、稽古の途中にくじけてたかもしれないなと思います」と稽古期間を振り返った。
そして奈緒は、上白石について「萌歌ちゃんは隣にいて、いつも光のようなんですね」とコメント。「月梅さんって月に梅って書くんですけど、月という漢字がすごく萌歌ちゃんにぴったりだなと思って。どうしてもこういうお話なので、全体的にみんなでしっかりと向き合うと沈むような日もあるんですけど、その中でも常に、役柄としてもご本人としても、この舞台の中で光として立ってくださっていた」と感謝した。

■上白石「普通にオタクだったんですよね」
一方、上白石は奈緒に「好きです。本当に」と伝えると、「奈緒さんのお芝居が大好きで、たぶん奈緒さんの演劇作品はほぼ見に行っていまして。自分でチケットを取って行くぐらい、本当に奈緒さんの芝居が好きで。とりわけ舞台上の奈緒さんの佇まいが本当に大好きで、普通にオタクだったんですよね。ホームページもよく見ていたし」と奈緒への熱い思いをアピール。
「今回、まず奈緒さんと同じ日々を過ごせるということが何より楽しみですし、一つでも多くのことを奈緒さんから学びたいという気持ちでいます」と上演に向けた思いを語った。
◆取材・文=山田健史


