
大ヒットを巻き起こしたドロドロ愛憎劇「ペントハウス」(2020~2021年)シリーズのユジンと、ドラマ「紳士とお嬢さん」(2021年)で「2021 KBS演技大賞」大賞を受賞したチ・ヒョヌが主演するドラマ「ファーストレディ」の第1話が、9月24日にLeminoで配信開始。「ペントハウス」シリーズで視聴者を戦慄させたユジン演じる野心あふれる“ファーストレディ”チャ・スヨンの存在感は初回から強烈で、視聴者を圧倒した。(以下、ネタバレを含みます)
■“鉄の女”スヨンを前代未聞のスキャンダルが襲う
「ファーストレディ」は、韓国大統領に当選した夫と、将来のファーストレディとなる妻との間で巻き起こる、大統領就任まで67日間の権力と愛、欲望の衝突と葛藤を描いた心理サスペンス。ユジンとヒョヌの共演に加え、脚本家のキム・ヒョンワン氏が6年間の準備期間を経て執筆を完成させた作品とあって、配信前から「今年最も話題性のある新ドラマ」と注目を集めた作品だ。
労働者出身ながら、強固な信念と粘り強さを発揮して大統領に当選した夫・ミンチョル(ヒョヌ)。そのミンチョルが、当選直後に妻・スヨン(ユジン)に離婚を要求するという前代未聞のスキャンダルが発生。次期大統領夫婦の息詰まる対立の中で、政界の陰謀と家族の秘密、登場人物たちの欲望が交錯していく。
第1話で描かれたのは、ミンチョルが次期大統領選挙に勝利するまでのエピソード。献身的な内助でミンチョルを一介の工場労働者から大統領にまで押し上げた“鉄の女”スヨンは、当選確定の速報を受け、地元・ハソン市で夫と2人、支持者たちの歓呼を受ける。しかし、スヨンがあれほど望んだファーストレディになったその瞬間、夫は意外な話を切り出す――。

■「ペントハウス」ユジンが見せるカリスマヒロイン像
スヨン役のユジンと言えば、富裕層の闇を描いて高視聴率を記録した大ヒットサスペンスドラマ「ペントハウス」のオ・ユニ役で知られる。娘のため、選ばれた富裕層しか住むことが許されない100階建ての超高層マンション・ヘラパレスに入居することを決意したシングルマザー・ユニと住人たちとの壮絶な戦いは、視聴者を魅了。韓国国内のみならず日本でもブームを巻き起こした。
そんな「ペントハウス」シリーズの最終回から4年。この「ファーストレディ」で復帰したユジンは、配信開始に先立って行われた制作発表会で「(前作のプレッシャーは)当然ありました。だからこんなに長い、4年という時間が必要だったんです」と語っていたが、蓋を開けてみれば見事な野心あふれる“ファーストレディ”ぶり。視聴者の期待に応える強烈な存在感を示した。

■視聴者くぎ付け!「上り詰める気満々のスヨンもたまらん」
大統領当選の夜、純白のセットアップを着て群衆の前に立ったスヨンは、無数のカメラのフラッシュを受けながら笑顔で手を振る。その姿も自信たっぷりだ。遅れて入場してきたミンチョルの手をとり、支持者たちからキスを求められると目を潤ませながらミンチョルと勝利のキスを交わすなど、工場労働者から大統領候補にまで上り詰めたミンチョルのサクセスストーリーを支えた功労者らしいドラマチックな表情を浮かべた。
一方で、スタイリストや側近たちには高圧的な視線を送る場面も。国民に“鉄の女”と呼ばれ、彼女がまとうだけで服やジュエリー、バッグが完売するほどのカリスマを持つスヨンというキャラクターを「ペントハウス」のユニとはまた違うインパクトで体現。そんなユジンに視聴者からは「スヨンの冷たい視線いいね、しびれる!」「オ・ユニも好きだったけど上り詰める気満々のスヨンもたまらん」の声が上がった。
だが第1話終盤で夫の裏切りが発覚し、早くも家族のほころびが露呈。さらに、当選を祝う会場でスヨンの純白の衣装にトマトが投げつけられるなど、今後の混乱を予見するような不穏な出来事も…。そして、当選直後のミンチョルが群衆の前で放った「離婚しよう」という冷たい一言。念願のファーストレディの座を目前に奈落の底にたたきつけられたユジンの壮絶な戦いが始まる。
韓国ドラマ「ファーストレディ」は、毎週水・木曜に新エピソードをLeminoで配信中。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

