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「ワイヤー矯正」の痛みは? 通院頻度は? 装置が外れたら? 歯科医師が答えるQ&A

「ワイヤー矯正」の痛みは? 通院頻度は? 装置が外れたら? 歯科医師が答えるQ&A

ワイヤー矯正は確実な歯の動きが期待できる一方で、痛みや生活面への影響が気になる人も少なくありません。長期間の治療をストレスなく進めるためには、起こり得るトラブルやその対処法をあらかじめ知っておくことが安心につながります。そこで、これからワイヤー矯正を始める人が知っておきたいポイントや注意点について、フレンズ歯科矯正歯科クリニックの昌山先生に解説してもらいました。

※26年1月取材。

昌山 浩三

監修歯科医師:
昌山 浩三(フレンズ歯科矯正歯科クリニック)

日本歯科大学歯学部卒業。徳島大学歯学部歯科矯正学講座、大阪市内の歯科医院での勤務を経て、フレンズ歯科矯正歯科クリニックを開院。日本矯正歯科学会認定医として専門性の高い矯正治療をおこなう一方、一般歯科からインプラントまで幅広く対応する。矯正に伴う抜歯やむし歯治療も院内で完結できるのが強み。口腔全体をトータルに診る診療で、子どもから高齢者まであらゆる世代が安心して通える歯科医療を提供している。中四国矯正歯科学会各会員。

ワイヤー矯正を始めると日常はどう変わる? 痛みや違和感、生活への影響

ワイヤー矯正を始めると日常はどう変わる? 痛みや違和感、生活への影響

編集部

ワイヤー矯正は「痛い」というイメージがありますが、実際のところどの程度痛むのでしょうか?

昌山先生

痛みが出やすいのは、「装置をつけた直後」と「調整をおこなった後」で、歯が浮くような感じや締めつけられるような違和感を覚えやすくなります。ただ、多くは1~2日程度で落ち着いてくることがほとんどです。くわえて、装置をつけてしばらくは、頬(ほお)や唇の内側に口内炎や小さな傷ができやすくなります。こちらもお口の中が慣れてくるとともに頻度は落ち着いていきますが、痛みが強い場合は遠慮なく歯科医院にご相談ください。

編集部

痛みや違和感があるときに、日常生活で気をつけることや、自分でできる対処法はありますか?

昌山先生

まずは食事の工夫です。痛みがある時期は、硬いものやかみちぎるような食べ物は避け、お肉などもあらかじめ細かく切って、ゆっくり食べるようにしてください。痛みが強いときは、冷たい飲み物でお口の中を冷やすと、痛みが和らぐこともあります。我慢できない場合は痛み止めを服用しても問題ありませんが、それでも痛みが引かない場合は担当医に相談しましょう。

編集部

ワイヤー矯正治療中は、食事の取り方や食べにくさで困ることはありますか? 慣れるまで注意したい点があれば教えてください。

昌山先生

治療を始めた直後は、食べ物を小さく切って食べるなどの工夫が必要です。ただ、個人差はあるものの、早い人では数日で慣れていきます。来院時に必ず様子をうかがっていますが、多くの人が「もう慣れました」とおっしゃいます。「痛くてまったく食べられない」という話はあまり聞かれないので、過度に心配する必要はないでしょう。

編集部

ワイヤー矯正治療中でも、スポーツは続けられますか?

昌山先生

基本的に問題ありません。球技ではまれにボールが顔に当たって粘膜を傷つけたり、装置が壊れたりすることはありますが、日常的に制限が必要というほどではありません。心配な場合は、スポーツマウスガードの着用も有効です。格闘技やボクシングなど、接触の激しい競技は注意が必要ですが、それ以外のスポーツであればとくに問題ないでしょう。

編集部

吹奏楽などの楽器演奏はいかがでしょうか?

昌山先生

吹奏楽の楽器やリコーダーなども、医学的な注意事項や制限はとくにありません。 audition装置の厚みがある分、「吹きづらい」「うまく演奏できない」といったお話を聞くことはあります。多くの場合は徐々に慣れていきますので、これまで通り続けてもらっても治療上の問題はありません。

治療はどれくらい続く? 通院の目安とトラブル時の対処法

治療はどれくらい続く? 通院の目安とトラブル時の対処法

編集部

ワイヤー矯正は一般的に、どのぐらい治療期間がかかりますか? また、その間はどのぐらいのペースで通院が必要になりますか?

昌山先生

歯並びの状態によって異なりますが、抜歯するケースだと若年者で2年から2年半、成人では2年半から3年がおおよその目安になります。歯を抜かない場合はもう少し短く、1年半から2年程度で終わることもあります。ただし、これは「歯を動かす期間」の目安です。歯並びが整った後は後戻りを防ぐ「保定期間」があり、若年者で約2年、成人した人や後戻りしやすい人の場合は3年ほどかかることがあります。通院の頻度は歯を動かす期間は月1回、保定期間に入れば4カ月に1回程度となります。

編集部

通院間隔が空いてしまった場合、治療にどのような影響がありますか?

昌山先生

次回の来院まで2~3カ月ほど空いてしまうと、当初お伝えしていた治療期間が延びてしまう可能性が高くなります。さらに、その間にワイヤーが変形した場合、その形に合わせて歯が違う方向へ動いてしまい、修正のために治療期間がさらに延びてしまいます。装置が外れた場合も、その歯だけ動きが遅れてしまうため注意が必要です。

編集部

装置(ブラケット・ワイヤー)が外れたり壊れたりした場合は、やはりすぐに受診したほうがいいのでしょうか?

昌山先生

まずは歯科医院へ連絡し、受診が必要かを確認することが大切です。次回の来院日が近い場合は、そのときで問題ないこともあります。ただ、調整後から次の来院まで期間が空く場合は、基本的に早めの受診をお願いしています。どうしても来院が難しい場合は次回の予約のときでも構いませんが、2カ月以上放置すると治療の遅れにつながりますので注意してください。

編集部

ワイヤーが突き出て頬や唇に当たる場合、自分でできる対処法はありますか?

昌山先生

多くの歯科医院では緩衝材(ワックス・シリコン)が渡されていると思うので、それをワイヤーの先端につけて刺激を和らげるようにしてください。とくに、治療初期は細いワイヤーを使用するため、食事の際にたわんでワイヤーがズレやすくなります。緩衝材をつけても違和感や痛みが強い場合は、次の予約を待たずに対処してもらいましょう。

編集部

そのほかに、「こういうことがあったらすぐに受診してほしい」という症状やトラブルはありますか?

昌山先生

歯が動いていく過程でかみ合わせが少しずつ変わるため、これまで当たらなかった歯が強く当たるようになることがあります。そのままにすると痛みが出たり、歯の動きを妨げたりするため、噛み合わせに違和感を覚えたら早めにご相談ください。必要に応じて調整をおこなうことで痛みを和らげるほか、歯の動きもスムーズになります。

配信元: Medical DOC

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