帯状疱疹の治療
帯状疱疹の治療は、主に抗ウイルス薬の投与が中心です。抗ウイルス薬は、ウイルスの増殖を抑えるため症状の軽減と回復を促進します。初期症状の出現からできるだけ早期に治療を開始することが重症化予防に繋がります。
急性期では、痛みを和らげるための鎮痛薬や、炎症を抑えるための抗炎症薬を併用することがあります。帯状疱疹による神経痛が強い場合には、神経痛に効くプレガバリンやオピオイドも必要なこともあります。
薬物療法であまり効果が見られない場合、麻酔によって神経伝達を遮断する硬膜外ブロック・神経ブロック・持続硬膜外ブロックを行う場合があります。これらの治療法は、神経痛の緩和に効果的で、患者のQOL(生活の質)を向上させることが可能です。それでも疼痛コントロールが難しい場合は、脊髄刺激療法を検討します。
帯状疱疹になりやすい人・予防の方法
帯状疱疹になりやすいのは、免疫力が低下している高齢者や、免疫抑制状態にある患者さんです。また、ストレスや過労、栄養不良など、免疫力低下に繋がる要因は発症リスクを高めます。予防の方法としては、健康な生活習慣、ストレス管理、帯状疱疹ワクチンの接種が効果的です。
健康な生活習慣
健康的な生活習慣を維持することが基本です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠が免疫力を保つために大切になります。栄養面では、免疫力を高めるために、ビタミンCやビタミンE、亜鉛などの栄養素が豊富な食事を心がけましょう。
ストレス管理
帯状疱疹は免疫力低下により発症するため、ストレスで免疫力が低下しないようにするのが大切です。ストレス管理には、リラクゼーションや趣味、友人や家族との交流など、リラックスできることが良いでしょう。
帯状疱疹ワクチンの接種
帯状疱疹ワクチンの接種が発症予防・重症化予防に効果的です。特に50歳以上の人や、免疫抑制状態にある患者さんには、ワクチン接種が推奨されています。より早期の接種が効果的なため、症状が出現した場合はできるだけ早く受診しましょう。
ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあり、それぞれの特徴と適応に応じて選択されます。生ワクチンは、副反応の発現率が低いですが、免疫抑制状態の方は受けられません。一方、不活性ワクチンでは発症予防効果が高く、持続時間も長いものの副反応の発現率がやや多く報告されています。
関連する病気
水痘(水ぼうそう)
髄膜炎参考文献
日本皮膚科学会
東京都保健医療局
国立がん研究センター
帯状疱疹ワクチンについて厚生労働省
NIID 国立感染症研究所
東京都墨田区ホームページワクチンの特徴(有効性・副反応)
帯状疱疹|みんなの医療ガイド
東京都保健医療局
帯状疱疹における痛みと運動麻痺ー解剖学的理解ー

