脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「心房細動の余命」はどれくらいかご存じですか?命に関わる合併症も医師が解説!

「心房細動の余命」はどれくらいかご存じですか?命に関わる合併症も医師が解説!

心房細動の合併症

心房細動で生じる合併症としては、以下のようなものがあります。

心不全

心房細動を発症すると、心臓の動きが不規則になること、脈が速くなることなどが心臓に負担をかけてしまい、心不全を発症しやすくなります。
心房細動ではない場合と比べると、心不全を発症するリスクは4.99倍とする報告もあり、非常にリスクが高くなることがわかっています。

脳梗塞

心房細動を発症すると、心房細動の原因となる異常な電気刺激が発生する左心房内の血流が滞ってしまい、血栓ができやすくなります。
この血栓が血流に乗って、左心房→左心室→大動脈と流れてしまい、脳の血管まで流れていくと血管に詰まり脳梗塞を発症します。
心房細動を発症すると、脳梗塞の発症リスクは5倍以上となるとされており、合併症や年齢などによってはさらに高くなることもあります。

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)

心房細動と虚血性心疾患は関連が深く、合併している割合は8〜15%ほどとされています。
心房細動によって血栓が冠動脈に詰まってしまうような場合もありますが、虚血性心疾患によって異常な不整脈が出現しやすくなり、心房細動が引き起こされることもあります。

慢性腎臓病

心房細動を発症すると、慢性腎臓病の発症頻度が増加します。
心房細動によって、心臓から送り出される血流が不安定となることで、腎臓などの全身の臓器へ送られる血流が減少し、腎臓の機能が低下することが知られています。
また、腎臓が悪くなることで生じる炎症や、体内の水分量が増加することで心臓に負荷をかけ、心房細動を発症しやすくなることも分かっています。
このように、心房細動と慢性腎臓病は、互いに互いを引き起こす、強い関連を持っています。

心房細動の治療法

心房細動の治療法としては、以下のようなものがあります。

薬物治療

薬剤を用いた治療としては、以下のような治療があります。

抗凝固療法(血栓をできにくくする治療):
心房細動を発症した際に、最も注意を要するのが血栓を生じることで引き起こされる脳梗塞です。年齢や合併症(高血圧、心不全、脳梗塞の病歴、糖尿病など)の有無といった血栓症リスクを評価し、リスクが高い場合は抗凝固療法を行います。最近では直接経口抗凝固薬(DOAC)の使用が主流であり、リクシアナ®、プラザキサ®、エリキュース®、イグザレルト®などの薬剤があります。腎機能が悪い場合など、DOACが使用できないような場合にはワーファリンも使用されることがあります。

脈の速さのコントロール:
心房細動を発症すると、脈が速い状態となりやすい状態となり、それに伴い心不全を起こしやすくなってしまいます。そのため、脈の速さをコントロールする治療が必要となることがあります。通常はβ遮断薬が使用されることが多く、状態によってはジゴキシン製剤やカルシウム拮抗薬などを使用することもあります。

不整脈を止める治療:
不規則な脈のリズムを、通常の規則的な脈に戻すために、抗不整脈薬を使用する事があります。しかしこれは長時間持続している状態では効果が期待できないことが多く、発作的に心房細動が生じた状態や持続時間が短い場合に考慮されることがあります。

カテーテルアブレーション治療

心房細動を引き起こす異常な電気の流れは、肺から心臓に血液を送っている肺静脈から発生する頻度が多いです。そのため、肺静脈から心臓に入ってくる異常な電気回路を遮断するために、カテーテルアブレーション治療を行う事があります。
熱を伝える特殊なカテーテルで回路を焼き切ったり、最近では冷凍バルーンを使用する方法やレーザーを使用する方法など様々な手法が使用できるようになっており、病状に応じて適切な方法が選択されます。

電気的除細動

心房細動が引き起こされることで心臓に過度の負担がかかり、重篤な心不全状態となっている場合、呼吸や血液の循環に支障が出ている場合には、電気ショックで脈を元に戻す治療を行う事もあります。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。