家が隣同士の息子・輪くんはトラブルメーカー。我が子に対して乱暴や暴言ばかり。輪くんの母親・真緒さんに相談しましたが、彼女もまた非常識な人だと、奈々子は思い知りました。
険悪になる隣人ママ友の仲
トラブルは相変わらず続き、圭介が輪くんから被害を受けて泣いて帰ってくることも多くなる。
言葉遣いについて相談したときの対応から「真緒さんに相談しても取り合ってくれない」と感じた私は、学校の懇談会の日に担に相談をした。するとそれが真緒さんに伝わったようで、その後顔を合わせた時にこう詰め寄られた。
真緒「ねえ、うちの子のことチクったよね?あれから輪、学校で友達にハブられて落ち込んでるよ?なんでそんなことするわけ?最低だね」
奈々子「そんな…」
どうやら相談事が学校で大きくなり、輪くんをやや孤立させてしまったようだ。そんな気はなかったのに…と大きく気落ちする。「ただ叩いたり、物を壊すのをやめてほしかったの」と理由を説明して謝ったが、効果はなかった。
その日以来、輪くんは家にあまり遊びに来なくなり、真緒さんの私に対する態度が変わった。あいさつをしても無視されるようになる。この嫌がらせは、地味にダメージがあった。
「なるべく真緒さんと会いませんように」と、家の玄関扉を開ける瞬間、緊張する。
そうなると、庭の手入れもしづらくなり、庭いじりが好きだったはずの私の庭は荒れた。ある日、思いきって外に出て、草むしりを始めた。伸びきった草を抜いてる最中、ふと背中に視線を感じる。振り返ると…。
奈々子:(え・・・)
隣家のこちらに向いた2階の窓辺に、真緒さんが立っていることに気づいた。こちらが振り向いた瞬間、カーテンを閉める。ずっと見られていたのだ。一瞬見えた顔はまるで能面のようで、普段の明るい彼女と様子が違う。何も悪いことはしていないのに、監視されたように感じ、ゾッとした。
ストレスが頂点に達する
この出来事をきっかけに、庭に出られなくなった。家の中も覗かれているのでは…と、昼間でもカーテンが開けられない。お互い専業主婦だ。私が家にいても、彼女もまた隣で過ごしているのだと思うと怖い。変なストレスを抱え込むようになった。
引っ越しから10か月後。私の変化に気づいたのは、夫だった。
夫「最近やつれてないか?何か悩みでもある?」
奈々子「じつは…」
最近の真緒さんの言動、そして圭介と輪くんのトラブルについて話をした。忙しい彼が、時間を割いてじっくり聞いてくれたのがうれしくて、何でもかんでも話してしまう。話しながらつい涙が出てしまった。
奈々子「情けないよね。ただの嫌がらせでこんな弱気になって…」
夫「相当ストレスを抱えたみたいだな。家でリラックスできないのは誰だっていやだよ」

