
俳優の堺雅人が2月27日、都内で開催されたPARCO PRODUCE 2026「スリーゴースト」製作発表会見に、劇作家のサイモン・スティーヴンス氏、演出家のショーン・ホームズ氏と共に出席。17年ぶりとなる舞台作品に参加する心境を語った。
■堺雅人「新しい遊びに混ぜていただく子どものような気持ちでワクワクしております」
本作は、「トニー賞」「ローレンス・オリヴィエ賞」等、名だたる演劇賞を多数受賞し、イギリス演劇界をけん引するばかりか、世界を股にかけて活躍を続ける劇作家のサイモン氏が数年後の世界をテーマに書き下ろした新作戯曲。主演を務める堺にとっては17年ぶりの舞台作品となる。
本作への参加について、堺は「大きな壮大な実験が始まるんだという感じがします。楽しい、新しい遊びに混ぜていただく子どものような気持ちでワクワクしております」とコメント。「皆さんにその成果を、数か月後になりますが、楽しんでいただければと思います」と続けた。
内容についてはサイモン氏が「どんな人間にも3人のゴーストがいるということを描いたタイトルになっています。1人目のゴーストはその人物に警告を与えます。二人目のゴーストはその人をなぐさめたりします。3番目のゴーストは『そろそろあなたの番ですよ』『そろそろ終わるときですよ』と、それを伝えに来る」と説明。司会のフリーアナウンサー・笠井信輔が「イギリスの言い伝えのようなものなのでしょうか」と尋ねると、サイモン氏は「想像力で僕が作り上げたものです」と答えた。

■17年ぶりに舞台作品に「思い入れがびっくりするぐらいなくて…」
17年ぶりに舞台作品に参加する思いを聞かれた堺は「メディアによって演技の使い分けができるような俳優じゃないので」とした上で、「17年で何かが変わったというわけではなく、もともと高校の演劇部から始めて、そんなにモチベーション変わらずずっとやってきているので、やり方がそれで変わるようなこともないです」と回答。「シームレスに、特に隔てなく入ることができるんじゃないかという気はします」と語った。
また、舞台への思い入れを問われると「思い入れがびっくりするぐらいなくて」と苦笑。「なんでないのかなと考えてみた」という堺は「一対一のお芝居でずっと育ってきたので、これが基本の当たり前のように、自分のお芝居をする上の主な筋肉になっていて。どれぐらいの方にご覧になっていただくか、それが映画なのかテレビなのかの違いはあるにせよ、みんなで一対一、あるいはコミュニケーションを取るというのは、高校時代、大学時代に学んで『楽しいな』『すてきだな』と思ったことなので、当たり前のように、空気のようにやっているということが根っこにあると思います」と伝え、「まったく意気込みがない自分に驚いております」と自然体だった。
◆取材・文=山田健史


