
土居志央梨が主演を務める、3月20日(金)放送の虎に翼スピンオフ『山田轟法律事務所』(夜9:30-10:42ほか、NHK総合ほか)の完成会見が、2月27日に東京・NHK放送センター内で行われ、土居のほか、戸塚純貴、制作統括の尾崎裕和氏が登壇した。
■「虎に翼」とは…
同作は、日本で初めての女性弁護士の一人で後に裁判官となった三淵嘉子をモデルにしたオリジナルストーリー。昭和の初め、女性に法律を教える日本で唯一の学校へ入学し法曹の世界に進んだ、伊藤演じる主人公・佐田(猪爪)寅子。出会った仲間たちと切磋琢磨しながら困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開く姿を描いた。
この度制作が開始されたスピンオフでは、上野の片隅にある山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)の山田轟法律事務所設立に当たっての知られざる物語を描く。“朝ドラ”本編では描かれなかったよねと轟のバックストーリーをふんだんに盛り込み、弁護士の視点から「虎に翼」の世界を映し出す。なお、脚本は本編と同じく吉田恵里香が担当する。
■戸塚純貴「やっと弁護士らしい姿を…」
役柄がそのまま現代に降り立ったような出で立ちで登場した土居は、スピンオフについて、「本編からかなり時間が空いての撮影だったので、山田よねに戻れるのかなと思いながら撮影に入りました。ですが、一年間本編で築き上げてきたものは大きかったんだなと。あっという間に当時の感覚に戻ることができました。撮影中は無我夢中で一生懸命やっていたので、完成した作品を見て、すごくすてきなスピンオフであると同時に、また一つ別の作品として皆さんにお届けできそうで、良かったという思いでほっとしました」と語り、会見がスタート。
続く戸塚は、「本編の撮影中に山田と轟のスピンオフができたらいいな、と話していたんです。それが本当に実現して、たくさんの方に愛されている作品なんだなと改めて感じました。また憲法第14条への思いなどが本編では描かれていなかったので、今回、僕自身も改めて知ることができてとても感動しました」とコメント。さらに「意外と轟の仕事をしている姿は本編ではあまり出ていなかったので、やっと弁護士らしい姿をこの作品で描いていただいてすごくうれしかったです」と笑顔を見せた。


■土居志央梨「こんなにハードなスピンオフになるとは想像していませんでした」
本編出演中、『虎に翼』という作品、そしてよねという役柄との出会いについて、人生において思い出すたびに勇気をもらえるようなものだと語っていた土居。
今回、主人公として戻ってきた思いについて、「シンプルに、(スピンオフを)やると聞いて本当にうれしくて。ただ、内容を聞いてそこをやるんだ、と。本編を撮影している時に『スピンオフやりたいね』と話していたのは、山田轟法律事務所の日常のような、身近な事件を解決していくようなそういうイメージだったよね」と、戸塚に問い掛けると、戸塚も「ワンシチュエーションコメディーのような、人には言えないけれどちょっと小さな悩みを抱えた…」と答え、土居も「人と違う悩みを持つ人がやって来る、というようなスピンオフをイメージしていたので、こんなにハードなスピンオフになるとはまったく想像していなかったので少し驚きもありました」と吐露。
一方で、今作で掴んだものも大きかったと言い、「本編では想像で補っていた部分が全部明確になることで、よねの解像度が上がり、腑に落ちたところがいっぱいありました。それはスピンオフをやらなければ分からなかったことなので、改めて、やっぱりよねってかっこいいなと思いましたし、また勇気をもらいましたね」と真っすぐに語った。
■土居志央梨「よねにとってはとても運命的だったのではないかなと」
よねが轟を、そして轟がよねを、一緒に仕事をしていくパートナーに選んだ理由について問われると、「よねは虐げられている立場の人を救おうという思いがとても強い人で。でも、なんでそこまで弱きものを救おうという志を持てるんだろうと少し思っていたんです。自分の生い立ちがあるにせよ、人のためになぜそこまで動けるのだろうと。今回のスピンオフを通して、人のためにとかではなく、よねはそう心に決めたんだなと。自分はそういう人たちを救い続ける、平等な世界を目指していくということを心に決めてやっている人なんだなと腑に落ちたんです。轟と再会したのは、よねがそうやって心に決めた時。そのタイミングがよねにとってはとても運命的だったのではないかなと思っています。自分が心に誓った時に、轟が現れたような、もうこの人と一緒に生きていくんだということをその瞬間に全て悟ったんじゃないかなと思っています」と土居。
続けて戸塚が「轟は、人に対して自分を強く見せたり、強く生きていこうと、本当の自分を無意識に隠しながら生きてきたところがあって。復員し、友人を亡くし、仮面をかぶっていた自分をもどんどん保てなくなってきたタイミングで、決意を固めたよねさんと出会ったので。本当に導いてくれた人だなと思います。思い返せば、学生の頃から轟はよねさんと競い合って過ごしてきて、そして改めて再会して。この人にだったら人に言えなかったことも自然と言葉が出てきたりとか。一生のパートナーとして、これからも共にいけるんだと勇気を与えてくれた人だなと思います。一人ではきっと法律事務所をやるという決断には至らなかったと思うので。その…」と語ると、土居が「うん…」と促し、「運…運命?だと思います」と笑い合い、会場に和やかな雰囲気が広がった。


■土居志央梨「このスピンオフは立ち上がる物語」
最後に今作の見どころについて、「激動な時代背景もありますが、人を思ったり、心が動いたりするのは、現代にも置き換えられるような内容になっていると思います。少しでも誰かの背中を押せるような作品になってくれたらと思います」と戸塚。
そして土居が「このスピンオフは立ち上がる物語だと思います。絶望から何とか這い上がっていく人たちを見て、ぜひ元気や勇気をもらっていただけたらと。今回は本当にすごくシンプルなメッセージがあると思いますので、ぜひご覧いただければと思います」と語り、締めくくった。

