脳卒中の検査・診断
脳卒中が疑われる場合は画像診断をおこないます。この画像診断も下記のような特徴があります。
CTスキャン(コンピューター断層撮影)
X線を使用して脳の断面像を撮影する技術で、脳梗塞や脳出血の有無を迅速に確認するために最初におこなわれることが多いです。CTスキャンは特に脳出血の診断に有効です。
MRI(磁気共鳴画像)
CTスキャンよりも詳細な脳の画像を提供し、脳梗塞や脳出血の診断に有用です。特に初期の脳梗塞の診断に優れています。
MRA(磁気共鳴血管撮影)
脳の血管の状態を詳細に映し出すことができ、血管の閉塞や狭窄を確認するのに役立ちます。
脳卒中の治療
脳卒中の治療は、下記のようにそれぞれの種類や重症度に応じて異なります。
脳梗塞の治療
脳梗塞の治療には、下記のような方法があります。
・血栓溶解療法(t-PA)
発症から4.5時間以内の急性期脳梗塞におこなわれることが多く、血栓を溶かす薬であるt-PAを静脈注射して詰まった血栓を溶かし、血流を回復させる治療方法です。
・血管内治療
カテーテルという道具を使用して、詰まっている血管まで通し、血の固まりを削り取ったり、吸引して血流を再開通させます。
血管内治療は、発症24時間以内で、太い血管が詰まっている場合では、t-PA治療に次いで後遺症が少なくなるといわれています。
脳出血の治療
脳出血の治療には、下記のような方法があります。
・内科的治療
出血量が少ない場合には内科的治療をおこないます。具体的には、出血を抑えるために、血圧を下げる「降圧剤」を投与します。また出血が生じると、その周囲の脳がむくんでくるため、「抗浮腫剤」を投与してむくみを抑えます。
・外科的治療
出血が大規模で脳への圧迫が強い場合は、開頭血腫除去術、内視鏡的血腫除去術などの開頭手術をおこなって血腫を取り除きます。
くも膜下出血の治療
くも膜下出血の治療には、下記のような方法があります。
・内科的治療
脳出血と同じように、再出血を防ぐために基本的には降圧薬を使用します。
・外科的治療
くも膜下出血の外科的治療としては、脳動脈瘤の根元を金属クリップで閉じる開頭クリッピング術と、動脈瘤内にプラチナコイルを詰めて、血流を止めるコイル塞栓術があります。

