武の不倫について両親・義両親と話し合っていた真奈美。そんな中、公園に行ったはずの我が子、ミツカとユウタが現れたので驚きます。
すべてを知っていた子どもたち
大切な話をするからと、ミツカとユウタには公園へ行くよう促していた。それなのに、2人は戻ってきたのだ。
ミツカ:行ったふりをしてたの。ごめんなさい
ユウタ:ママたち“りこん”しそうなんでしょ?
真奈美:あなたたち、どうして…
2人には伝わらないように細心の注意を払っていたのに。
ミツカ:この間の引っ越しも何かおかしいと思ったし、もしかしてパパがまた何か、やらかしたのかなって
今日祖父母たちが来ることも、私が電話で話す内容を聞いていたと言う。いつまでも子どもだと思っていたが、知らぬ間にいろんなことを吸収している。
真奈美:二人とも、ごめんね…
まだ12歳と8歳の子に、聞かせる内容ではない。思わず謝ると、ミツカが頭を振った。
ミツカ:悪いのは、浮気したパパだよ
ユウタ:裏切り者は許さなくていいよ
鋭い2つの視線が、武を刺した。
父親へ大きな「不満」を抱いていた
私はずっと武が子どもたちから好かれていると思っていた。スポ少では熱意あるコーチとしてユウタを指導し、家でもサッカーで遊んでいる。ミツカとも一緒にゲームしたり、遊ぶ姿をよく見ていた。しかし、彼らは彼らで、父親に対する「不満」を抱いていたようだ。
ミツカ:学校を転校したのも、パパのせいだよね?ひどいよ
ユウタ:俺だってチームを変えたくなかった。何やってんだよ
武:み、ミツカ。ユウタ…
武はおろおろするだけ。自分の行いがどれだけ子どもたちに悪影響を及ぼしたのか、突きつけられている。そしてその様子を見て、私の心も変化し始めた。これほど子どもに嫌な思いをさせている父親って、本当に必要だろうか…と。私は2人に視線を合わせてしゃがむと、穏やかに言った。

