
死者が蘇り人間を襲う「ゾンビパニック」と、超人的な力が覚醒する「異能バトル」。もしこの2つの絶望と希望が同時に世界を飲み込んだら、人類はどう生き残るのか。逃げ場のない学び舎を舞台に、極限のサバイバルを描いた白零さんの漫画『異能バトルはゾンビパニックのなかで』が、多くの読者を熱狂させている。



■絶望の巣窟に挑む、水と油の異能者たち
突如として地獄へと変貌した校内で、相反する信念を持つ二人の青年が立ち上がる。自らの肉体を硬質化・軟質化させる能力を得た東日下陽(あさか よう)は、取り残された級友たちの救出を強く願う。一方、指定した時刻に物体を操る異能を持つ夜明蓮(よあけ れん)は、情を捨てて一刻も早く学校から脱出すべきだと冷徹に主張した。
水と油のような二人は、かすかな生存者の痕跡を追って体育館の扉を開ける。しかし彼らの眼前に広がっていたのは、絶望という言葉すら生ぬるい、無数の屍者の群れだった。
■夢から生まれた200話の壮大なプロット
本作を手掛ける白零さんは、わずか半年の間に250ページを超える原稿を執筆するという驚異的な熱量を見せている。この壮大な物語の原点は、驚くべきことに作者自身が眠っている間に見た「結末の夢」だという。そのラストシーンへ至るまでの道筋を逆算して組み立てられた本作は、当初の100話完結の予定から、物語の進化とともに200話規模の超大作へと膨れ上がった。現在公開されているエピソードでさえ、まだ長大な物語の「序章」に過ぎないのだ。
■アイデアで絶望をねじ伏せるカタルシス
本作が読者を惹きつけてやまない最大の理由は、圧倒的不利な状況を「能力とアイデアの掛け合わせ」で打開していく爽快感にある。単なる力技ではなく、窮地に追い込まれた主人公たちが知恵を絞り、自らの異能を進化させて大逆転を果たす瞬間のカタルシスは格別だ。なぜ世界は崩壊したのか、この能力は何なのか。現在進行形で熱く紡がれる極限のデスゲームを、ぜひリアルタイムで追いかけてほしい。
取材協力:白零
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