アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんの糖尿病の治療は施設ではお願いしないと決め、新しい糖尿病専門の病院へ行った日。あーちゃんは午前中から「おなかが空いた」と言っていて、診察が終わった12時半過ぎにはおなかペコペコの状態。急いでランチを済ませ、疲れが見えているようだったので、そのまま施設に戻ったのですが……。あーちゃんは、ついさっき行ったばかりの新しい病院のことをすっかり忘れていて、ワフウフさんは衝撃を受けました。
私は誰と何をしゃべっている…!?
あーちゃんと一緒に、施設内の様子がまとめられた月報誌のようなものを見ていたとき、お誕生日会のページに写ったおじいちゃんを見て「あっ! この人!」と反応したあーちゃん。話を聞くと「この人、前に隣に座っていたら、膝に手を伸ばしてきて『触ってもいいですか?』って言ったのよ!」とのこと……。ちゃんと断って席を移動したようで、トラブルにはならなかったものの、衝撃の告白にワフウフさん姉妹は驚きを隠せませんでした。

お出かけから施設に戻り、部屋に行くためエレベーターを待っているときのこと。電車とバスを乗り継いで来る私を、あーちゃんは気づかってくれました。認知症が進行していても、こういう気づかいができるあーちゃんを見るのは、素直にうれしいです。

しかし、自分が言ったことはすぐ忘れてしまうので、1分もたたないうちにまた同じことを言います。

大丈夫だと伝えても、すぐに忘れてしまうので……。

壊れたレコードのごとく、同じ言葉をリピート。

思わずカウントしてしまったのですが、なんと5分間で9回も同じことを言われました。こっちもため息を抑えるのに必死です……。

ちなみに、同じようにエレベーターを待つ入居者のおじいちゃんとおばあちゃんもそこにいて、おばあちゃんから突然話しかけられました。

やたらと私の髪が気になるようで、あーちゃんが同じ問いかけを繰り返すのをお構いなしに、私に話しかけてきます。

そこに、おじいちゃんが突然の放屁。

何事もなかったかのように、あーちゃんは問いかけを繰り返し、おばあちゃんの髪トークも継続中。

そして、なんの前触れもなくおじいちゃんは放屁。

たった5分の待ち時間が、カオスすぎる……!
あーちゃんとお出かけをして施設に戻り、部屋がある階まで行くエレベーターを待っていたときのこと。17時からの夕飯に遅れないように、16時半には戻ってきたのですが、1台しかないエレベーターがなかなか来ません。すると、あーちゃんは心配そうに「今何時? ワフウフちゃん、遅くなっちゃうわね。悪いわねえ……」と言います。認知症が進行している今の状態で、バスと電車を乗り継いでくる私を気づかってくれるのはうれしいのですが……。
自分が言ったことをすぐ忘れるため、一度言い始めると壊れたレコードのように何度も同じことを言い続けます。この日はあまりにも繰り返すので回数を数えてしまったのですが、16時30分から35分までの5分間で9回。気持ちはありがたいけれど、ため息をつきたくなるのを抑えるのにも、私も必死です。
このとき、入居者のおじいちゃんとおばあちゃんもエレベーターを一緒に待っていたのですが、あーちゃんが何度も同じことを私に問いかけている横から、おばあちゃんは私の髪について矢継ぎ早に質問し続けてきました。無視するわけにもいかず、あーちゃんの問いかけにも返事をしながら、おばあちゃんにも話していたら……「ブッ」と、おじいちゃんが放屁。しかも1回ではなく2回。同時進行で2人と会話をしながら、見知らぬおじいちゃんのおならを聞かされるという、エレベーターの待ち時間はとてもカオスなひとときでした。
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おならは生理現象なのであまり我慢するのはよくないと思いますが、せめて事前にひと言ほしいところですよね。突然のおならに気を取られる間もなく、2人と同時進行で会話をさせられるのは、本当に大変な状況です。施設のスタッフさんにとっては、これが日常の風景なのかもしれませんね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

