「すぐに“いいね”をもらえた」わいせつな生成AI画像投稿、20代男性に有罪判決 恋人の裸まで

「すぐに“いいね”をもらえた」わいせつな生成AI画像投稿、20代男性に有罪判決 恋人の裸まで

●「わいせつ画像の投稿で承認欲求は満たされる?」

被告人本人への尋問では、再犯に至った経緯が問われた。

前科時は、ネット掲示板へわいせつ画像を投稿しており、その動機は「他者からの反応が見たい」というものだった。

今回については「掲示板などオープンでなく、招待制のものならいいのかと思った」などと供述した。

弁護人:自身が承認欲求が強いと思う具体的な例などありますか?
被告人:多くの人に認められたい、インフルエンサーになりたい思いなどでインスタに投稿していて。他にも、見た目やファッションを気にしたり、高級マンションに住んでみたいとか。

弁護人:そういうふうに思う理由などわかりますか?
被告人:小さいころから、何を期待されているかわからず、どうしたら応えられるかなど考えていて。期待に応えられないと価値がないと思ってしまってました。

弁護人:わいせつ画像を投稿することで、その承認欲求が満たされるのですか?
被告人:すぐに「いいね」をもらえ、そう思ってしまいました。

被告人は、性欲を満たす目的は否定した。

●裁判官から厳しく追及される被告人

交際女性については、撮影も投稿も同意を得ていなかった。当初は個人間メッセージでやり取りしていたが、紹介を通じて徐々にコミュニティが拡大していった。

女性を心配する気持ちもあったが、承認欲求のほうが勝ったという。

他人から受け取った報酬は、生成AIの課金サービスに充てており、その他の利益目的は認められなかった。

現在はカウンセリングを受け、自身の欲求を「歪み」と捉えて向き合っているという。承認欲求は他者の尊厳を乱すことでなく、仕事によって満たすと述べ、SNSも今後利用しないと供述した。

裁判官は「なかなか理解できない」「交際相手の画像なら、本来は怒る立場」「恨みを持ってるわけでない、知っている人のものをというのは異常」などと厳しく指摘した。被告人はうなずくほかなかった。

提供元

プロフィール画像

弁護士ドットコム

「専門家を、もっと身近に」を掲げる弁護士ドットコムのニュースメディア。時事的な問題の報道のほか、男女トラブル、離婚、仕事、暮らしのトラブルについてわかりやすい弁護士による解説を掲載しています。