●「わいせつ画像の投稿で承認欲求は満たされる?」
被告人本人への尋問では、再犯に至った経緯が問われた。
前科時は、ネット掲示板へわいせつ画像を投稿しており、その動機は「他者からの反応が見たい」というものだった。
今回については「掲示板などオープンでなく、招待制のものならいいのかと思った」などと供述した。
弁護人:自身が承認欲求が強いと思う具体的な例などありますか?
被告人:多くの人に認められたい、インフルエンサーになりたい思いなどでインスタに投稿していて。他にも、見た目やファッションを気にしたり、高級マンションに住んでみたいとか。
弁護人:そういうふうに思う理由などわかりますか?
被告人:小さいころから、何を期待されているかわからず、どうしたら応えられるかなど考えていて。期待に応えられないと価値がないと思ってしまってました。
弁護人:わいせつ画像を投稿することで、その承認欲求が満たされるのですか?
被告人:すぐに「いいね」をもらえ、そう思ってしまいました。
被告人は、性欲を満たす目的は否定した。
●裁判官から厳しく追及される被告人
交際女性については、撮影も投稿も同意を得ていなかった。当初は個人間メッセージでやり取りしていたが、紹介を通じて徐々にコミュニティが拡大していった。
女性を心配する気持ちもあったが、承認欲求のほうが勝ったという。
他人から受け取った報酬は、生成AIの課金サービスに充てており、その他の利益目的は認められなかった。
現在はカウンセリングを受け、自身の欲求を「歪み」と捉えて向き合っているという。承認欲求は他者の尊厳を乱すことでなく、仕事によって満たすと述べ、SNSも今後利用しないと供述した。
裁判官は「なかなか理解できない」「交際相手の画像なら、本来は怒る立場」「恨みを持ってるわけでない、知っている人のものをというのは異常」などと厳しく指摘した。被告人はうなずくほかなかった。

