「ちょっと待ってね…緊張してくるわね」。雪化粧した江別の街角で、黒いコートに身を包んだ40代の主婦が恥ずかしそうに微笑みます。
札幌のベッドタウンとして人口約12万人を擁する江別市。全国有数のレンガ生産地として知られ、70年以上前に建てられた赤レンガ工場をリノベーションした商業施設「EBRI(エブリ)」など、レンガ産業が街の発展に大きく貢献してきました。
今回、そんな江別市で「世界に一つだけの味」のランキング調査が行われました。街の人々が愛してやまない麺類グルメが、見事にトップ3を独占したのです。
「年寄りが食べてもうまい」94歳が絶賛するあんかけ焼きそば
第3位に輝いたのは、JRのっぽろ駅から徒歩5分の和洋中レストラン「あおい」です。30年以上の歴史を持ち、6年前にリニューアルオープンしたこの店は、まさに「何でもある」がコンセプト。メニュー数は約250種類にも及びます。
「中華で2人、洋食と和食で1人。3人で分担して作ってますね」と店主が説明するように、一つの厨房で和食・洋食・中華のすべてを手がける珍しいスタイルです。

そんなアオイの人気ナンバーワンメニューが「五目あんかけ焼きそば」。豚肉、エビ、イカ、白菜、ニンジン、青菜、タケノコ、キクラゲの8種類の具材を使った贅沢な一品です。
「シンプルイズベスト。しょうゆはコクを出すためにオイスターソースが若干入ってます」と調理人が語るように、しょうゆベースの餡にはうまみが凝縮されています。麺は江別産の小麦を使用したもっちり食感の中華麺で、表面に焼き目をつけて香ばしさを演出します。
店内で最も印象的だったのは、アディダスの帽子をかぶった94歳の男性でした。アオイを30年前から知る常連客は、あんかけ焼きそばを前に満足そうな笑顔を浮かべます。「年寄りが食べてもうまい」という彼の言葉には、長年通い続ける理由が込められていました。
「めちゃめちゃインパクトがある」ぱいくぅ麺の豪快パフォーマンス
第2位にランクインしたのは、2001年にオープンした「らぁめん 銀波露 江別本店」。札幌や北広島にも店舗を構える人気店です。
「ちぢれ麺で、僕的に好み」と話すのは高校2年生。東京から江別に帰省中の男性は「ぱいくぅ麺。揚げた肉がどんどんどんって入ってて、めちゃめちゃおいしかった」と興奮気味に語ります。
銀波露の名物といえば、まず目を奪われるのが豪快に炎が上がる調理パフォーマンスです。

「スープに風味付けをするために炎のパフォーマンスを上げています。強い火力で一気にガッと出すのが大事」と専務が説明するように、すべてのラーメンの香ばしさの基礎となる重要な工程なのです。
不動の人気ナンバーワンメニュー「ぱいくぅ麺(醤油)」は、11時間じっくりと煮込んだ豚骨100パーセントのベースに特製しょうゆだれを合わせたスープが自慢です。そこに骨なし豚バラ肉を特製だれに漬け込み、衣をつけて高温でカラッと揚げたオリジナルトッピング「ぱいくぅ」が、どんぶりからはみ出すほど豪快に3枚も乗ります。

「月1で必ず来ます。必ずパイクーメン大盛りです」と常連客が語るように、そのインパクト抜群のビジュアルと味わいで多くのファンを魅了し続けています。

