
働く日々の出来事を、どこか哀愁のあるタッチで描き続ける青木ぼんろさん(@aobonro)。身近すぎる失敗談やモヤっとした瞬間を切り取った漫画は、「わかる」「自分もやった」といった声を集めている。今回のテーマは、あのタレ袋に書かれている一文――「こちら側のどこからでも切れます」。果たして本当に“どこからでも”切れるのか?作者本人に話を聞いた。
■「どこからでも切れる」の一文に感じた小さな疑念



作品のきっかけについて青木さんは、「『どこからでも切れます』と表示されていても『本当か?』と思いたくなるような、タレ袋に出合ってしまったんです。『これ何か基準があるのか?』『適当に表示してないか?』という疑念を持ったことから漫画にしました」と語る。日常に溶け込んだ何気ないパッケージの言葉に、ふと立ち止まってツッコミを入れた瞬間が物語の始まりだったという。
■信じた結果、ニットが醤油色に…誰もが経験する悲劇
タレ袋といえば、多くの人が一度は苦戦した経験があるのではないだろうか。青木さん自身も「お寿司の醤油袋を開けようとしたとき『チッ』っと飛び出してきて白のニットが醤油色に染まりました…」と苦笑交じりに振り返る。慎重に開けたつもりでも予想外の方向へ飛ぶ醤油。そんな“あるある事故”をコミカルに描くことで、日常の小さな失敗が笑いに変わる。
■“信用しすぎない”というメッセージをユーモアで届ける
読者へのメッセージとして青木さんは、「『信用しすぎるな』ということですね。言われたこと、提示されたことをすべて鵜呑みにするのではなく、常に疑念の目を持つことが大切だと思っています。それは、人や国、政治にしても同じなので、僕のエピソードを通して伝わったらいいなと思います」とコメント。身近なタレ袋の失敗談から、少しだけ視野を広げた視点をにじませた。
何気ない日常の中にも、小さな“事件”は潜んでいる。これからタレ袋を開けるたびに、「本当にどこからでも切れるのか?」とつい考えてしまいそうだ。青木ぼんろさんが描く“恐らく誰の人生にも影響を及ぼすことはない”サラリーマン生活は、ささやかな共感とクスッと笑える瞬間を届けてくれる。
取材協力:青木ぼんろ(@aobonro)
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