
韓国の人気女優イ・ソンギョンとドラマ「Eye Love You」(2024年、TBS系)で日本でも人気を獲得したチェ・ジョンヒョプが共演するハートフル・ロマンス「君がきらめく季節に」が、2月20日に配信開始。同作に出演するソンギョンは、Instagramのフォロワー数約1500万人(2026年2月26日現在)、人気医療ドラマ「浪漫ドクター キム・サブ」シリーズにレギュラー出演し、日本でも知名度を上げつつある。最新作の配信がスタートしたこのタイミングで、そのキャリアと人物像に迫ってみたい。
■最新作で演じるのは“心を閉ざしたヒロイン”
冬のように心を閉ざして生きるソン・ハラン(ソンギョン)と、夏のようにエネルギッシュで明るいソヌ・チャン(ジョンヒョプ)。そんな2人が再会し、それぞれの人生に春が訪れるさまを描く「君がきらめく季節に」。
ハランは一流デザイナーとして活躍する一方、職場では他人に心を開かず、自分の殻に閉じこもったような日々を送っている。7年前の事故が、彼女から最愛の恋人とはつらつとした笑顔を奪ってしまった。
対照的に、同じ事故をきっかけに人が変わったように明るい性格になったチャンは、ハランを孤独から救い出そうと心に決める。だが彼女と関わりを持つことは、チャン自身がかつての心の傷ともう一度向き合うことでもあって――というストーリーが展開している。
■2000人規模のオーディション突破「ウオーキングをネットで調べて…」
明るかった7年前と、冬のように心を閉ざす現在…。第1週から、別人のようなギャップ演技で視聴者の視線を集めたソンギョン。
韓国では実力派女優の1人に数えられる彼女だが、幼少期からピアノを習い続け、音楽大学への進学を目指していた。高校卒業直前だった2008年に受けたモデルオーディション「第17回スーパーモデル選抜大会」で2000人の中からレックス賞を受賞、翌2009年には「アジア太平洋スーパーモデル選抜大会」でユニックスヘアーニュースタイル賞を受賞し、モデルとして注目される。
本人はオーディションを受けるまで、芸能界への興味は皆無。BTSのSUGAがホストを務めるBTS公式YouTubeコンテンツ「SUGAと酔うタイム」で当時を振り返り、「ウオーキングのやり方も分からず、インターネットでやり方を調べてオーディションに参加しました」と語っている。

モデルとして活動を始めたソンギョンは、その後演技未経験から2014年のドラマ「大丈夫、愛だ」に抜てきされ、ドラマデビューを果たした。
これも「誰にも知られていない全くの新人俳優を起用したい」と考えていた制作陣の目に留まってのことだった。多少なりとも演技を学んでから現場に行こうと考えたソンギョンを、ドラマ制作陣側が止めたといい、ソンギョンは正真正銘、同作の撮影現場で初めて演技に挑戦した。
■「10日で10kg増量」重量挙げ選手を熱演
導かれるようにして演技の道へと進んでいったソンギョン。「女王の花」(2015年)、「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」(2016年)など早くから話題作に出演し注目を集め、「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」(2016年)では、ぽっちゃり体形の重量挙げ選手キム・ボクジュを演じるため、体重を10kg増やした。
それも、前の作品の撮影が終わってからポスター撮影までの期間は15日ほど。消化する暇もないくらい短期間でたくさん食べ、「10日で10kg増やした」と言い、「SUGAと酔うタイム」では当時を「つらかったけれど、ようやく俳優になってきたかな、とも感じた」と回想。この作品でソンギョンは「MBC演技大賞」優秀演技賞を受賞した。
その後、韓国だけでなく日本でもファンが多い「浪漫ドクター キム・サブ」シリーズのシーズン2(2019年)に、新米医師チャ・ウンジェ役で出演。ソンギョンはこの作品で、エリート一家の重圧と手術恐怖症に苦しむウンジェを繊細に演じ、アン・ヒョソプ演じる同期医師ソ・ウジンとの初々しいロマンスでも視聴者を魅了。2023年放送のシーズン3にも引き続き出演し、シーズン2で「SBS演技大賞」優秀賞、シーズン3では同賞・最優秀演技賞を受賞。スター俳優の仲間入りを果たした。
2021年のドラマ「流れ星」では、芸能事務所の広報チーム長オ・ハンビョルを好演。有能なキャリアウーマンであるハンビョルが、学生時代の友人であり今は事務所の看板スター、コン・テソン(キム・ヨンデ)と繰り広げる腐れ縁ロマンスも話題を呼び、2人は“コンビョルカップル”と呼ばれ、視聴者に愛された。
■歌&ダンスの実力も抜群…「アラジン」でミュージカル初挑戦
「恋のゴールドメダル」や「流れ星」でのコメディー演技から、“ラブコメの女神”とも称される彼女だが、高校時代にミュージカルにドハマりしたことをきっかけに、ミュージカル俳優の夢も抱き続けてきた。
歌唱力もプロ並みで、これまで「乗り換え恋愛3」のOSTに挑戦したり、アニメ「トロールズ」で主人公ポピーの韓国語吹替声優として劇中歌を担当するなど、その歌声をたびたび披露してきた。イ・ドンウクと共演したドラマ「優しい男の物語」(2025年)で歌手志望のヒロイン・ミヨンを演じた際には、劇中で度々ピアノ弾き語りシーンを演じている。
2025年にはミュージカル「アラジン」のジャスミン役を射止め、念願のミュージカル初出演を果たした。公演は連日完売で、「アラジン」開幕当時に出演したYouTubeの歌唱コンテンツ「リムジンサービス」でMCのイ・ムジンが「この収録の前に公演を見ておきたかったんですが、チケットが売り切れで見に行けなかったんです」と語ったことからも、公演の人気ぶりがうかがえる。
■まさにオールラウンダーな活躍ぶり
2月20日から毎週金・土曜にディズニープラスで配信中の「君がきらめく季節に」では、いまだ恋愛とは程遠いように見えるチャンとハランの恋の行方に視聴者の関心が集まっている。
ソンギョン自身、この作品を選んだ理由について「最初からこの人が結ばれるんだろうなと分かるロマンスではなく、どう展開するのか気になる緻密な叙事がちりばめられています。皆さんがご覧になった時に続きが気になったり、感動してもらえるのではと思い選びました」と会見時に語っており、普通のロマンスとは違う展開になっていきそうだ。
美貌と173cmのモデルスタイル、度々賞を受けるほどの高い演技力に歌とピアノの腕前、さらにはダンスまで…あふれる才能を持つソンギョンが最新作で演じる“先の気になるロマンス”がどう展開していくのだろうか。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

