3月からは、日本では再再演となるミュージカル『メリー・ポピンズ』で、3度目となるバート役(トリプルキャスト)を務めます。そんな大貫さんに、本ミュージカルにかける思いから、さらに女性ファンを増やした『子宮恋愛』についても聞きました。「この子たちのためなら死ねる」父になって知った思い
――大きなタイトルの作品ですが、大貫さんは今回で3度目のバート役ですね。大貫勇輔さん(以下、大貫):僕は、究極を言えば死ぬまでやりたいと言ってもいいくらい、このミュージカルが大好きです。初演(2018年)、再演(2022年)とバートを演じていますが、自分自身にすごくフィットしていて、僕そのものだと感じています。だからこうしてまたお声をかけてもらって、当然喜びもありましたし、ある種「当然」といった自負もありました。その中で、今回は自分自身に大きな変化がありました。
――というと。
大貫:父親になったことによる変化です。再演のときにはすでに父親になっていましたが、そのときは目の前のことにいっぱいいっぱいでした。そこから「この子たちのためだったら死ねる」と思える存在と月日を重ね、そのうえで新たにバートに向かうと、どんな影響があるのか自分自身でも楽しみなんです。
中身は寂しがりの“ゴールデン・レトリバー”
――その間には、父と息子の関係を描いた舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にも挑戦されています。大貫:そうなんです。2年目で10か月演じて、いままたカムバックで出演させていただいています(取材日時点)。やはり再演では、より舞台上での息子のセリフに心が動いています。改めて、「普段の生活からの影響を受ける仕事なんだな」と体感しました。
あと、『ハリー・ポッターと呪いの子』のときに、周りから「大型犬のゴールデン・レトリバーみたいに見える」って言われたことがあって(笑)。嬉しいとバーっと行くし、悲しいとクーンとなっちゃう。その感じは自分自身の中にある要素なんです。
――そうなんですね!
大貫:バートも自分の気持ちに正直。メリーや子どもたちに会えたら嬉しくてたまらないし、寂しいときはしっかり寂しがる。自分にも他人にも嘘がつけない正直さは、特にバートとフィットしていると思います。

