感覚過敏の例

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感覚過敏の例は、それぞれありますが、ある程度、共通しているものもあります。
・教室でほかの生徒がおしゃべりしていると、耳のなかで大きな音が鳴り響いているように感じて、耐えられなくなる
・電車の音がこわくて、電車に乗れない
・学校のチャイムやベルの音を聞くと頭が痛くなる
・エアコンの音や、ほかの生徒が立てる音が気になって、授業に集中できない
・太陽の光がまぶしくて、苦痛を感じる
・白い紙やノートを見ると、目がチカチカして文字がうまく読めない
・洋服のタグや縫い目がチクチクして、不快感や苦痛を感じる
・お湯が肌に触れる感覚が気持ち悪く感じるので、シャワーやお風呂が苦手
・匂いに敏感で、特定の匂いを嗅ぐと気持ちが悪くなる
・人に軽く触られるだけで、不快感や痛みに襲われることがある
・人と接触するのが苦手で、満員電車に乗れない。親子でもハグができない
このように、ちょっとした刺激にも敏感に反応してしまう子もいます。
トイレにあるハンドドライヤーの風や音をこわがる子も多いです。わが家もそうでした。
見方によっては、ほかの人より解像度高く刺激を感じ取ってしまうとも言えるでしょう。

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こうした感覚は1人ひとり異なっていますし、規則的でもありません。
たとえば、運動会の短距離走のスタートを知らせるピストルの音はこわいと感じるのに、電車には乗れるという子もいます。大きな音がすべて苦手というわけではないのです。
ですから、周囲も「この子は大きな音が苦手」と固定観念を持たないことも大事です。
発達ユニークな不登校の子で、ふだんは聴覚過敏があるにもかかわらず、大好きなアイドルのライブには行けるという例もありました。
このようなケースだと、親御さんとしては「単にわがままなのではないか」とか「好きなことなら我慢できるのか」と感じてしまうこともあるかもしれません。
ただし、無理に克服させようとすると、本人にさらなる苦痛やストレスを与えることにもつながります。
やはり、その子にしかわからない感覚があって、なかなか他人が理解できることではないのですよね。「その子にとっては、そうなんだ」と、理解することが大切です。
児童精神科医のつぶやき
感覚過敏は特性によるもの。無理に克服しようとすると、さらなる苦痛やストレスに
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児童精神科医が子どもに関わるすべての人に伝えたい「発達ユニークな子」が思っていること
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※本記事は、『児童精神科医が子どもに関わるすべての人に伝えたい「発達ユニークな子」が思っていること』<著:精神科医さわ/日本実業出版社>より抜粋・再編集して作成しました。
児童精神科医精神科医さわ塩釜口こころクリニック(名古屋市)院長。児童精神科医。精神保健指定医、精神科専門医、公認心理師。1984年三重県生まれ。開業医の父と薬剤師の母のもとに育ち、南山中学校・高等学校女子部、藤田医科大学医学部卒業。勤務医時代はアルコール依存症など多くの患者と向き合う。発達ユニークな娘2人をシングルで育てる母でもあり、長女の不登校と発達障害の診断をきっかけに、「同じような悩みを持つ親子の支えになりたい」と2021年に塩釜口こころクリニックを開業。開業直後から予約が殺到し、現在も月に約400人の親子を診察。これまで延べ5万人以上の診療に携わる。患者やその保護者からは「同じ母親としての言葉に救われた」「子育てに希望が持てた」「先生に会うと安心する」といった声が多く寄せられ、「生きる勇気をもらえた」と涙を流す患者さんも多い。YouTube「精神科医さわの幸せの処方箋」(登録者数10万人超)、Voicyでの毎朝の音声配信も好評で、「子育てや生きるのがラクになった」と幅広い層に支持されている。著書にベストセラー『子どもが本当に思っていること』(日本実業出版社)、『児童精神科医が子どもに関わるすべての人に伝えたい「発達ユニークな子」が思っていること』(日本実業出版社)、監修に『こどもアウトプット図鑑』(サンクチュアリ出版)がある。→記事一覧へ