市販の点鼻薬を使い続けていると、耐性がついて効果が弱まるだけでなく、鼻炎を引き起こすリスクもあります。一方、医院で処方される「ステロイド点鼻薬」は、鼻づまりの根本原因を治療するもの。では、市販薬と処方薬の違いはどこにあるのか? 「水島耳鼻咽喉科」の水島先生に詳しくお聞きしました。
編集部
医院で処方する点鼻薬について教えてください。
水島先生
ステロイド点鼻薬のことですね。この点鼻薬の目的は、鼻づまりの根本原因を治すことです。抗炎症だけでなく抗アレルギー作用もありますので、決められた回数や用法を守って“使い続けて”ください。医師が使用を勧めている期間は鼻づまりが気にならないときも含めてです。
編集部
市販薬では「根本原因の治療」にならないと?
水島先生
はい。ほとんどの市販の点鼻薬は、血管収縮薬を含んでいます。血管の収縮によって鼻の粘膜の腫れが引き、鼻を通す仕組みです。しかし、あくまでその時限りの対症療法であって、本当の意味の治療とはいえません。
編集部
両方の点鼻薬を、外見から区別することはできるのですか?
水島先生
成分表などを見ればわかるかもしれませんが、一般の方が判断するのは危険です。市販されている薬は、すべて血管収縮薬タイプだと考えておいたほうがいいでしょう。耳鼻科の医師からすると、市販薬自体、あまりお勧めできません。
編集部
すでに市販薬への耐性が付いている場合、元に戻りますか?
水島先生
戻ります。そのためには、ステロイド点鼻薬に変えたり、飲み薬に変更するようにしましょう。何より、血管収縮薬タイプの点鼻薬から遠ざかることが大切です。

監修医師:
水島 豪太(水島耳鼻咽喉科)
日本大学医学部卒業、東京医科歯科大学耳鼻咽喉科入局。同大学付属病院や一般医院勤務後、カリフォルニア大学サンディエゴ校へ留学。2016年、AGAヘアクリニック開院とともに、「水島耳鼻咽喉科」の副院長に就任。最新の知見・技術と地域特性を組み合わせた医療に努めている。耳鼻咽喉科専門医。日本耳鼻咽喉科学会、日本めまい平衡医学会、日本遠隔医療学会、日本再生医療学会、国際毛髪抗加齢医学学会などの各会員。
※この記事はメディカルドックにて【市販の鼻づまりスプレーは使い続けると良くない!?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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