教え子へのわいせつ、通報あったのに調査せず…元教諭は事実認めるも「退職金取り消し」認められず

教え子へのわいせつ、通報あったのに調査せず…元教諭は事実認めるも「退職金取り消し」認められず

●「5年間放置ではなく、私の感覚では7年間」

Aさんが最初に被害を伝えたのは、2018年9月。当時の校長らに相談している。もともと大阪市立高校だったが、2022年に府へ移管されて府立高校となった。Aさんは言う。

「一部報道では、『5年間放置』とされていますが、私の感覚では『7年間放置』です。校長先生は市教委に報告してくれました。ただ、元教諭は府の教職員でした。府教委に報告するかと聞かれました。

この時点でもっと寄り添った姿勢で、聞き取りをしてくれると思っていましたが、逆に訴えられる不安があり、『誰も助けてくれないんじゃないか』と思ってしまったので、見送ることになったのです」

●2025年の告発で事態が動いた

2025年、Aさんは「24時間電話教育相談」に元教諭のわいせつ行為について連絡した。教育庁はAさんと面談し、元教諭から事情を聞いた。その結果、元教諭はAさんへのわいせつ行為をおおむね認めた。

Aさんは振り返る。

「教育組織の仕組みがわからず、市教委に相談したときから“たらい回し”だと感じていました。その時点で連携してちゃんと調査するべきだったと思います。2025年の告発で、当時の手紙が放置されていたとわかりました」

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