教え子へのわいせつ、通報あったのに調査せず…元教諭は事実認めるも「退職金取り消し」認められず

教え子へのわいせつ、通報あったのに調査せず…元教諭は事実認めるも「退職金取り消し」認められず

●「俺たちの関係は二人だけの秘密やで」

Aさんは小学校時代からいじめを受け、教師からの性被害も経験していた。精神的に不安定だった高校3年の5月初め、元教諭から声をかけられ、距離が縮まった。

「お前には治療が必要だ。明日から早めに学校来い」

校内の人気のない場所で話すようになり、やがて放課後に食事へ誘われるようになった。

「神社に行くと、展望台があって、一緒に座っていたら急に私の膝に先生が頭をのせてきたんです。膝枕みたいな感じです。私もドキッとしてしまって…。当時、性的な対象に見られる自信もなかったので、『私も(性的な)価値があるのかな?』と勘違いしちゃったんです」

元教諭は関係を外部に漏らさないよう口止めしたという。

「俺たちの関係は二人だけの秘密やで」

夏頃から性的接触が始まり、次第にエスカレートした。家族の工場や実家に連れて行かれ、性的行為を受けたとAさんは証言する。

高校卒業後、一度だけ性交があったが、その後、関係は終わった。

(参考)「今から思えば地獄だった」 "治療"と称して女子高生を支配した教師、恋愛を装った性搾取の実態

●記事を読んで、自分の被害の大きさに気づいた

Aさんは、自身の被害が記事として公表されたことについてこう語る。

「正直、私にもおかしいところがあったのかなとか思いながらの告発でした。記事を客観的に読んで、こんなに大変だったんだと自分でも驚きました。怒ってくれていた親友の気持ちがわかりました」

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