左右の長さが違うことも!? 手袋・靴下を“身につけた”猫のトリビア5選

猫の毛柄を眺めてみると、足先に何やら手袋や靴下を“身につけている”猫が……。

この記事では、前足の色が切り替わっている部分を「手袋」、後ろ足の色が切り替わっている部分を「靴下」と名づけ、その毛柄に込められたトリビアを、猫研究家の石原さくらさんに解説していただきました。

(1)1匹として同じ手袋・靴下の猫はいない
大福くん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

手袋・靴下の柄は白いことが多いですが、被毛が白いということは、色素がつくられていないということ。

色素をつくる細胞は、受精~出産までに猫の背中から足先に向かって、インクが上から垂れるようなイメージで移動しますが、それが足先に届かないと、白い手袋・靴下のような柄になるのです。

色のつき方は遺伝子の組み合わせで決まるので、1匹として同じ手袋・靴下柄はいません。

(2)左右の手袋・靴下の長さが違うことも多い
スコティッシュフォールド・ロングヘアの福翔( タルト)くん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

白黒や三毛など、複数色から成る一部の毛柄の白い部分を「スポット」と呼びます。これは「スポット遺伝子」の働きによって、色素細胞の移動に影響が出ることで生まれるもの。

遺伝子の働きはさまざまな要因に影響を受けるので、左右均等に色が行き届かず、長さの違う手袋・靴下ができることがあるのです。

(3)ポイント柄の猫は色の入った手袋・靴下に
ヒマラヤンのノエル ちゃん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫の手袋・靴下の“主流”は白ですが、胴体を中心に白っぽいポイントカラーという毛柄の猫は、黒や茶色。

この毛柄の猫は、体温が低い部分で色素が活発につくられて、色が濃くなるという性質があります。顔や耳、足先など体の末端部分は外気で冷えやすいので、濃い色の手袋・靴下を見ることができるのです。

(4)毛の生え方によって手袋・靴下柄に見えることも
デボンレックスの 珊瑚ちゃん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

胴体と足の毛色の違いからだけでなく、毛の伸び方によって手袋や靴下のように見えることも。とくに短毛でやわらかい毛質の猫種には多いでしょう。

例えば、写真のデボンレックスという猫種。つるっとした胸まわりに比べ、前足はモコモコなので、手袋のように見えますね。

(5)白い手袋・靴下があらわれやすい猫種がいる
バーマンの カルロ くん
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

白い手袋・靴下が特徴の猫種として代表的なのは、写真のバーマン。この猫種の白い毛は、ほかの種の白い毛とは異なる特別な遺伝子によってあらわれます。

もうひとつの代表的な猫種は、スノーシュー。アメリカ原産の短毛種で、雪用の靴を履いているように見えることから名づけられたといわれています。

手袋・靴下を“身につけた”個性豊かな猫たち。見ているだけで心が温まりますね。

お話を伺った先生/石原さくらさん(猫研究家 猫写真家 愛玩動物飼養管理士1級)
参考/「ねこのきもち」2026年2月号『見た目あったかな足先の柄の、ひみつにほっこり♡ てぶくろ猫と、くつした猫。』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

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