息子の万引きが大きな転機に
ある日のこと、スーパーで買い物をしている時のことだ。しゅんは、カートの横で私の手をしっかり握り、お店の中を歩いていた。ふと、しゅんが立ち止まり、私を見上げた。
「ママ、これ、しゅん、ちゃんとくださいするね!」しゅんが指さしたのは、お菓子売り場に並んだ、きらきらしたチョコレートだった。私は驚いて、しゅんの顔を見つめた。しゅんは、以前のようなあどけない笑顔で、私に話しかけていた。私は、心の中でじんわりと温かいものが広がるのを感じた。
「うん、そうだね。ちゃんとくださいしようね」私は、しゅんの手をぎゅっと握りしめた。
過去は、どうしたって変えられない。だけど、これからのことを考えるのがいい。中西さんが言っていた言葉が、私の心に深く響いた。しゅんの万引きという出来事は、私にとって、しゅんの心に寄り添うことの大切さを教えてくれる、大きなきっかけになったのだ。私は少しずつ、前向きな気持ちになれるようになった。
それ以来、私は我が子とのスキンシップを何よりも大事にするようにした。そして、お店に入るたびに、しゅんやひなにも、「ちゃんとくださいしないとダメなんだよ」と優しく言い聞かせるようにしている。しゅんも、ひなも、私の言葉に素直に頷いてくれる。
万引きという出来事が、私たち親子にとって、より深い絆を築くための、大切な転機になった。これからも、しゅんとひなの心の声に耳を傾け、彼らが安心して成長できるような、温かい家庭を築いていきたい。
中西さんのアドバイスを忠実に実行し続けた結果、しゅんは大きな成長を遂げました!親にとって、子どもの成長ほど、うれしいことはないですね。
下の子がまだ幼いと、上の子との時間が取れなかったり、つい感情的に叱ってしまうことも、あるものです。ですがそれが、心の傷として蓄積し、問題行動を引き起こしてしまうことも。
ですが、問題が起きたから遅い、というわけではありませんね。問題が起きたときに、きちんとわが子に向き合い、関係改善に向けて努力することが必要ですね。また、啓子のように、第三者の力を借りることも大切です。
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

