インフルエンザに感染すると、どのような症状が体に現れるのかを知っていますか?この記事では、インフルエンザで現れる体の変化やリスクを解説しています。
通常の風邪との見分け方も詳しく解説しているため、体の不調を感じたときの参考にすることも可能です。
予防として知識を深めておきたい人や、かかったときの対処法を頭に入れておきたい人は、ぜひチェックしてみてください。
※この記事はメディカルドックにて『「インフルエンザ」に感染すると現れる症状はご存知ですか?対処法も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
インフルエンザの症状と原因

インフルエンザに感染した場合、どのような症状が出ますか?
インフルエンザにかかると38℃を超える熱や頭痛、関節の痛みや筋肉痛の症状が現れます。このほかにも咽頭の痛みや鼻水、咳の症状が現れ、風邪に比べると症状が重いです。また熱の上がり方に特徴があります。風邪は比較的ゆっくりと体温が上昇するのに対し、インフルエンザは急激に体温が上昇するのが特徴です。風邪の症状では現れにくい関節痛や筋肉痛に加えて、寒気の症状も現れます。
インフルエンザは何が原因で感染するのでしょうか?
飛沫や接触によってウイルスが体の中に侵入することでかかります。飛沫感染は相手の咳やくしゃみを体内に吸い込んだときの感染、接触感染はつばや鼻水に触れた手で物に触り、他の人の手につばや鼻水が移ったときの感染です。しかし、相手の手に触れたから感染するわけではありません。つばや鼻水が触れた手で目・鼻・口など粘膜がある部分を触ることで感染します。物を触った後は、手洗いやアルコール消毒をするように心がけましょう。
インフルエンザは冬に感染しやすいイメージがありますが、夏でも感染するのでしょうか?
冬に感染者が増えるイメージがありますが、夏場は流行しないだけであって感染しないわけではありません。ウイルスは温度が低く、空気が乾燥した時期を好みます。そのため、温度が低く乾燥している冬はウイルスが活動しやすい環境なのです。一方で夏は気温が高く冬に比べて乾燥はしていません。しかしエアコンを使うことで室内が乾燥したり、夏バテで免疫力が低下していたりする場合は感染する可能性もあります。
編集部まとめ

インフルエンザウイルスは身近に潜むウイルスで、特に気温が低く、空気が乾燥している冬に感染率が高くなります。
ウイルスが活動しやすい環境条件を把握しておき、生活環境内はウイルスが活動しやすい空間になっていないか都度確認してみましょう。
また流行に乗らないように、感染症対策として手洗いやうがいも有効です。
感染者が増える時期やそれ以外の時期に、自身の身を守るためにもアルコール消毒や室内の換気・加湿等の対策や予防を習慣に取り入れていきましょう。
参考文献
「新型インフルエンザ」入門(厚生労働省)
新型インフルエンザに関するQ&A(厚生労働省)
インフルエンザかな?症状がある方へ(厚生労働省)

