Q3.「肥満症」という言葉から、どのような状態をイメージしますか?
編集部
肥満症に対して「医学的な治療が必要な疾患」というイメージを持つ人は、4割強(43.1%)にとどまりました。一方で「単に見た目がふくよか(14.0%)」という回答も一定数あります。医師として、この「イメージの偏り」からどのようなインサイトが得られますか?
大坂先生
先ほど話した通り、実は結構難しい問いではあって、正解は「太っていることに加え、糖尿病や高血圧症などの健康被害がある状態のこと」「医学的な治療が必要な“疾患”のこと」の二つだったのですが、把握されていた方はどちらも半分前後でした。肥満に起因ないし関連する健康障害には耐糖能障害(2型糖尿病など)、脂質異常症、高血圧症、脳梗塞、女性不妊、変形性膝関節症などに加えて大腸がんなどの悪性疾患なども加わります。肥満に関係する病気が沢山あるということはぜひ知っていただきたいですし、「ただ太っているだけ」でも将来に病気になる可能性があるということは非常に重要です。
医師からのアドバイス:BMI25を超えたら、健康状態の確認を
編集部
アンケートでは、肥満症と診断されても受診しない人が一定数いることも予測されています。私たちはまず、何をすべきでしょうか?
大坂先生
まず、自分が「肥満」なのか「肥満症」なのか把握することが大切です。もし、「肥満症」であるならどのような病気が関係しているのかを知ることが大切ですし、そして「肥満」であったとしても今後の予防が重要になってきます。これには健康診断でほとんどカバーできますので、そこで引っかかった場合「要経過観察」などであったとしても早期治療が重要ですので、減量が望ましいです。ご自身で自分なりの減量がうまくいく場合もありますが、減量に重要な食事と運動は長期間において重要な話ですので、一度は「肥満外来」を受診することをおすすめします。

