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やましいことがあった時は素直になる、「19.2秒」の田久保市長からの学び|清水ミチコ

やましいことがあった時は素直になる、「19.2秒」の田久保市長からの学び|清水ミチコ

清水ミチコさんの「朝日新聞」連載エッセイ「まぁいいさ」(金曜日夕刊・月1回)をまとめた文庫本『時をかける情緒 まぁいいさ』が発売になりました。平成から令和へ、自由自在にかけめぐる清水さんの情緒の味わいを、少しだけお裾分けします。

カモがネギを

政治に対して知識も関心もまったくないまま生きてきた私。クイズ番組なんかではよく恥をかきます。

ただし、政党や政策ではなくて「個人」そのものにはとても興味があります。ぶっちゃけタレントのように見てしまうんです。小池百合子さんのモノマネはYouTubeで100万回超えの視聴で、生まれて初めて「バズった」と言われました。

高市早苗さんなど、政治家は遠くて真面目に見える存在だからこそ、味わい深い。そんなところへ最近のニュースでの伊東市長、田久保眞紀さんの出現には目を見張るものがありました。カモが本当にネギを。

ある男性芸人さんは「まるで、あっちからおいでおいでをしてるみたい。漫才ではネタの奪い合いになる」と言ってましたが、まさにいわば宝庫です。誘っているというか、そそってくるような言葉や行動を出してくださいます。

「勘違いでした、すみません」と言えば楽になりそうだし、そもそもこんな大きく取り上げられるようなことでもなかったのになあ、と思うのは私だけではなさそうです。

大学が卒業ではなく除籍だったんじゃ? という疑惑が囁かれたため、卒業証書をチラ見せというあたりからなんだかキナくさくなってきてしまったんですよね。

具体的な回答を求められると「差し控えさせていただきます」などお役所仕事。あ、お役所だからいいんでしたね。

ともあれ拒否する時の丁寧な言い回しも独特ですが、さらにそのチラ見せ時間を「チラ見せではなく、19.2秒です」と、いやにそこだけ具体的にきっちりしたのには、笑ってしまいました。「19秒」でもおかしいのに、そこにコンマ2までつく細やかさよ。これではやはり(ネタにしていいのよ)と、手招きされてるような気にもなるってもんです。

卒業したか否かなんてのは、簡単に終わるかと思ったら意外と長引いてるようで、

シロクロの決着はまだなかなかつけられなさそうですね。髪型にはついてるのに。(←うるさいよ)

やましいことが多少あって突っつかれた時は、素直になる。これが一番楽になるということだけは学びました。

配信元: 幻冬舎plus

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