
2021年4月の退職をきっかけに、X(旧Twitter)に漫画を投稿し始めたやぎ公(@yagi_kou_)さん。30年間勤めた職場での経験などをもとに描く「ネコ谷さんは会社員」は、ふつうの会社員・ネコ谷さんや、現代っ子の憎めない後輩・チュー尊寺君など、個性豊かなキャラクターが繰り広げる、意外とリアルな会社員生活を描いた漫画として注目を浴びている。
■「支払方法の多様化に際し、いつか漫画のネタにしてみたかった」



もはや定着しつつあるキャッシュレスの波。シンプルな作画で描かれた本作「ネコ谷さんは会社員」の作者であるやぎ公さんに制作のきっかけを訊ねると「最近は、買い物でも食事でも支払い方法が多様化してきて、特にキャッシュレス化が進んでいるので、いつか漫画のネタとして取り上げたいなぁ…と思っていました」と教えてくれた。
食事会や飲みの席でよく議題にあがる割り勘問題、一般企業に勤めていたやぎ公さんも困った経験があるのだそうで、「割り勘して集金しようとしたら、『俺が一番飲んだので端数分払う!』だの『いやいや、皆にいつもお世話になってるから私が多めに払う!』だのレジで酔っ払いが大騒ぎして、店員さんに苦笑いされて困りました」と当時を振り返る。
作中で描かれるネコ谷さんの気遣いのようすには、読者から「先輩の気持ちが詰まっていますね」という声も届けられた。やぎ公さんは自身の過去を振り返り「お小遣い制だった先輩が、安い居酒屋を見つけて私と後輩たちを誘ってくれたことがあって。そのとき、お小遣い制で大変なのに少し多めに払ってくださったんです。涙ぐましさもありましたが、いつもよりさらにうれしい気持ちになったのを覚えています」と先輩後輩という関係性ならではの感動エピソードも話してくれた。
決済方法だけではなく、さまざまな年代の人が集まる場所では本作のネコ谷さんのような気遣いが必要なのかも?気になる人は読んでみてほしい。
取材協力:やぎ公(@yagi_kou_)
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