「会社ぐるみで関与した認識ない」小学館が声明、教え子への性加害漫画家の再起用めぐる文春報道に見解

「会社ぐるみで関与した認識ない」小学館が声明、教え子への性加害漫画家の再起用めぐる文春報道に見解

小学館は3月4日、「週刊文春」が報じた漫画家の性加害事件と自社の対応をめぐり、公式サイトで見解を発表した。

この中で、小学館は、被害女性と漫画家の間で進められた和解協議への組織的な関与を否定する一方で、事実究明と再発防止に向けて第三者委員会を設置する方針を明らかにした。

●「会社ぐるみで関与したとの認識はない」

小学館のこれまでの説明などによると、漫画『堕天作戦』の作者である山本章一氏は2020年、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で逮捕され、略式起訴のうえ罰金刑となった。これを受けて、同作品の連載は中止された。

しかしその後、山本氏は別のペンネーム「一路一」に変更し、新連載『常人仮面』の原作者として起用していたことが明らかになった。小学館はこの対応について「本来は起用すべきではなかった」として謝罪している。

こうした中、週刊文春(3月12日号)は「被害女性が全告白『私は性加害漫画家と小学館を許せない』」と題する記事を掲載した。

これを受けて小学館は3月4日、公式サイトに掲載した声明で、山本氏の逮捕を把握した時点で「会社として連載中止を指示しました」と説明した。

また、被害女性と山本氏との間の和解協議については「担当編集者より法務室に相談がありました」と社内での相談があったことを認めた。一方で「弊社は当事者ではないため、弁護士への委任を山本氏に促すよう指示しております」と説明した。

そのうえで、週刊文春の報道に対して「この和解協議について、会社ぐるみで関与したとの認識はございません」として、組織的な関与を否定した。

●別名義での連載再開は「判決後に会社として初めて確認」

山本氏が2022年から別のペンネームで連載を再開していた問題については、小学館は「札幌地裁判決後の2026年2月25日にマンガワン編集部より報告があり、会社として初めて確認いたしました」とした。

そのうえで、「その後、ただちに社内調査を開始し、弊社およびマンガワン編集部より判明した事実を公表しております」とコメントした。

今後の対応については、次のように説明している。

「被害に遭われた方の人権保護を第一に、事実関係を把握し、原因を究明し、再発防止の提言を得るために第三者委員会を設置する方針を決定しております。第三者委員会の詳細については追ってお知らせいたします」

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