●バイクで国道を移動しながら4件連続で強盗
検察側の冒頭陳述や少年らの供述によると、高橋被告人と松本被告人は当時、暴力団とのトラブルを抱えていた。2024年11月末までに200万円の示談金を払うよう求められていたという。
しかし、「カゴダッシュ」では思うように金を集めることができず、その後、高橋被告人と松本被告人、少年2人の4人は、バイクで国道16号線を走りながら、一晩で4件の連続強盗事件を起こすことになる。
最初の強盗は、11月18日午前3時46分ごろ、横浜市内の病院敷地内。自転車に乗っていた男性(当時62歳)を殴り、ギフトカードなど5万円相当を奪った。
その後も犯行は続く。
・午前4時35分、横浜市内の路上で、自転車に乗っていた男性(当時65歳)から現金5万5000円を奪った
・午前5時11分、横浜市内の路上を歩いていた男性(当時53歳)の頭をヘルメットで殴り、クレジットカードや現金、パソコンなど合計32万円相当を奪った。
・午前6時2分、町田市内の路上で男性(当時42歳)を殴り、現金2万4000円を奪った。
とくに3件目の被害者は全治半年のケガを負っている。被害者らをヘルメットで殴ったのは、少年Aとみられている。
●「歩いている人をボコして金を取る」
強盗事件に加わっていた少年Aは、犯行前夜の様子をこう供述している。
若者グループは、高橋被告人の交際相手の女性宅に集まっていた。そこへ、後に強盗事件に加わることになる少年Cから電話があったという。
「2人(松本被告人と少年C)は電話で話していましたが、そのあと携帯をスピーカーにして、みんなで話しました。その時、お金を作るために、『おやじ狩り』とか 『強盗』をするという感じの話をしていました。おじいちゃんに危害を与えるイメージがありました。
松本被告人も高橋被告人も『本当にやるの?』と笑っていました。3人は『暴走族や旧車会を見つけて、Aを殴らせて、そのあと出て行っていちゃもんつけてお金を出させる』とも言っていました」
しかし、高橋被告人たちは国道16号を走ったが、暴走族は見つけられず、通行人から金を奪うことになった。3件目の強盗で、被害者を見つけたのは高橋被告人だった。
「松本被告人から『すれ違った時に殴ったらいいんじゃないか』と言われ、ヘルメットをスイングさせて殴りました」
奪った金のうち、少年Aの取り分は1000円だったという。

