コミックエッセイ『しんどい母が、嫌いで好きで。』は、忍者ママさんのお母さんについて描いた作品。「毒親」の一言では語れない関係性を、明るいタッチでお届けする。
今回は、忍者ママさんの母「えっちゃん」の高校時代について。美空ひばりの存在を知り、「女は一人では生きていけない」という母とは逆の自立した生き方に感銘を受け、やがて「この人になりたい」と思うように。




■母の夢が叶っていたら、違う人生があったと思う
「歌手になりたい」という夢ができたえっちゃんは、歌劇団の入団を希望する。書類選考に合格し、オーディションで歌ったところ、「入れてやらんこともない。ただし条件が一つある」と言われる。その条件は、保護者の許可をもらうこと。が、母は「絶対に許さない」と許可をしなかった。
結果、えっちゃんの夢は潰える。すごく切ないエピソードだが、もし入団できていたらえっちゃんの人生は変わっていたのだろうか。忍者ママさんに聞いてみた。
「母が入団していれば、おそらく人生変わっていたと思います。母はのめり込む性格なので、故郷には戻らなかったのではないでしょうか。だけどそうなったら私たちも生まれていないので、それはそれで困りますね(笑)」
母の許しがもらえず、夢をあきらめざるを得なかったえっちゃん。自分の娘たちの夢には、どのようなスタンスで接してきたのだろう。
「私たちが人生の岐路で何かを選ぶ際、口出しをすることはなかったですね。私も絵を勉強したくて、高校は私立のデザイン科に行かせてもらいました。当時のシングル家庭で、娘たちを私立に行かせるのはとても大変だったと思います。また、口出しはしないですが娘たちが選んだ道がうまくいくと、いつもとてもうれしそうです」
忍者ママさん自身の、息子さんに対する接し方も聞いてみた。
「私(忍者ママ)も、母(えっちゃん)と同じで、そうちや次男に対して何も口出しはしていません。夢や将来についても、『何かしてほしい』とか『こうあってほしい』とか、全くありません。ただ健康で楽しく生きていてくれれば、それでよいと思っています」












複雑な思いを抱きつつも嫌いになれないお母さんとの関係や、そんなお母さんの幼少期を赤裸々に描いた漫画を、今後も楽しみにしてほしい。
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

