
反町隆史、大森南朋、津田健次郎がトリプル主演を務めるドラマ「ラムネモンキー」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第8話が3月4日に放送された。4人目の映画研究部部員として水野美紀が登場。水野の演技が冴え渡りつつ、ラストはミステリーとして不穏さが増した。(以下、ネタバレを含みます)
■中学校の同級生3人が37年ぶりに再会し、青春を取り戻す
同ドラマは、「コンフィデンスマンJP」「リーガルハイ」などを手掛けた脚本家・古沢良太氏の最新作。
主人公となるのは、大手商社勤務の吉井雄太(反町)、映画監督の藤巻肇(大森)、理容師の菊原紀介(津田)という、見た目も性格もバラバラな3人組。中学時代、雄太は通称ユン、肇は通称チェン、紀介は通称キンポーと呼ばれ、映画研究部でカンフー映画の制作をしながら、熱い青春を過ごした同級生だ。
51歳となり、「こんなはずじゃなかった」と三者三様に人生に行き詰りを感じていた中、37年ぶりに再会。3人が通うカフェの店員・西野白馬(福本莉子)の協力も得て、かつての映画研究部顧問教師・マチルダ(木竜麻生)の謎の失踪事件を追いながら、もう一度“青春の輝き”を取り戻す様を描く。
■映研の4人目の部員を探す雄太たち
マチルダ殺害の鍵を握るのは、紛失した映画研究部のNo.12のビデオテープ。そのテープには、「黒江の婆さん」の家で撮影した決闘シーンが映っていた。雄太たちは、黒江の婆さん(前田美波里)の孫であり、映研の4人目の部員だった黒江恵子(瑞島穂華)を探すことに。
これまでも白馬が雄太たちの探索をかなり助けてきたが、今回もすご腕なリサーチ力を発揮。黒江恵子の名前で検索したところ、1999年にリリースされたポルトガルのインディーズ歌手のCDを見つけ、レコード会社にメールした白馬。歌手を引退後に作曲家としてニューヨークに移り住んだということで、ニューヨークのエージェントにも問い合わせすると、音楽を辞めてイタリアで家具職人になったという。そしてイタリアの工房にも連絡し、将来を嘱望されていたものの、急に辞めて日本で落語家になったらしい。
「ホントに同一人物か?」と肇たちが驚くキャリアだが、落語協会に教えてもらったところによると、現在は落語も辞めて、群馬の山奥で自給自足の生活をしているという。
雄太たちと白馬は、群馬に向かった。
■雄太たちを“イマジナリーフレンド”と思っていた恵子の記憶がよみがえる
中学2年生の12月。雄太たちと一緒に恵子がコンサートに出かけた日、自宅が火事になり、黒江の婆さんが亡くなってしまった。その後、恵子は転校し、久しぶりの再会となったのだが、現在の黒江恵子(水野)は、雄太たちのことは覚えていなかった。
婆さんと暮らしていたことはなんとなく覚えているが、火事のことは「ぼんやり」で、「今となっては夢か妄想だったのではないか」と恵子。恵子も雄太たちと同じような状態だった。
白馬に促されて記憶をたどる恵子は、3人の男子中学生の友人がいたと思い出すが、「頭の中でこしらえた友達」=イマジナリーフレンドだと話す。
そこで肇が「君は俺がカンフーの動きを見せると、一瞬でマスターしたんだ」と言い、当時のようにカンフーポーズを始める。それをまねるうち、当時の動きがよみがえってキレキレの動きを見せる恵子。
記憶もよみがえってきた恵子は、かつてたしなんだ落語のスタイルで、当時のことを語り始めた。まちは再開発計画が持ち上がり、住民が反対運動をする中で、大地主だった黒江の婆さんの家にも市役所の役人や不動産関係者が詰めかけていた。市役所勤めの雄太の父、反対派からいつの間にか賛成派に回った商店街会長だった肇の父、そしてマチルダ殺害の依頼をしたと思われる自称コンサルタントだったトレンディさんの姿もあった。
だが、婆さんは頑なに土地を売らないでいると、当時全国的にも盛んだった“地上げ屋”の嫌がらせが続いた。そんな中での火事で、恐らく嫌がらせの一環。コンサートチケットをくれたトレンディさんは、恵子は巻き添えにしないよう、幽霊部員の恵子の分までチケットを用意したと考えられた。
■青春の切なさもあった恵子の思い出、そしてビデオテープ発見へ
かつてアクションのトレーニングをし、得意とする水野。カンフーシーンでは、足上げも決まっていて、さすがのひと言だった。さらに、落語風に過去を語るせりふ回しも。引き付けられる確かな演技力で物語を先に進めるキーマンを務めた。
そして、恵子が思い出した重要な記憶は、「ばあちゃんに何かあったらそれを先生に渡せ」と言われたものがあったこと。
さらに、恵子は婆さんと映研の部室に忍び込んで、カメラとNo.12と書かれたテープを持ち出し、密かに自宅で何かを撮影しようとしていたことも思い出したが、「あなたたちが私を忘れたから」と話さなかった。ただ、自分も出演した作品の上映会には行けなかったが、次回作を作ると言っていたことから、雄太たちに会いに行ったことがあるとは明かした。しかし、学校で自分をみかけても知らぬ顔だった3人の様子から、楽しかったはずの日々は自分が作り出した幻だったのだと思ってしまったのだ。
青春の刹那的な側面が、切なく、苦い、“4人目のラムネモンキー”との再会となった。
とはいえ、恵子がマチルダに渡したものとはテープのはず。そこで雄太が映画研究部の看板の裏にあったマチルダの落書きが「書き置きだとしたら」と気付き、それをヒントにテープを見つけることができた。
マチルダ失踪の解明に向けて大きく前進したが、ラストはまた新たな展開が。雄太の自宅に、娘を盗撮した写真が送りつけられ、さらには妻が着ていたダウンコートが気付かないうちに切り裂かれていたのだ。これはマチルダのことを調べている雄太たちへの警告なのか。
一気に不穏な空気を帯びて幕を閉じた第8話。SNSにはキーマンとしてゲスト出演した水野への反響も多かった。「1話で個性を際立たせるのはさすが水野美紀さんだった!」「水野美紀劇場、最高だった」「さすがキレッキレのアクション」「素晴らしいキャスティング」「水野さんのアクション見れてうれしい」「水野美紀さんの語り、お見事だったなぁ」などの声があった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

