松嶋菜々子“正子”がザッコクメンバーと因縁の一族に迫る、ほほ笑みのラストに「続編ありそう?」の声<おコメの女 最終回>

松嶋菜々子“正子”がザッコクメンバーと因縁の一族に迫る、ほほ笑みのラストに「続編ありそう?」の声<おコメの女 最終回>

正子(松嶋菜々子)がザッコクとして最後の大仕事に挑む
正子(松嶋菜々子)がザッコクとして最後の大仕事に挑む / (C)テレビ朝日

松嶋菜々子が主演を務めるドラマ「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TVerにて配信)の第9話が3月6日に放送され、最終回を迎えた。正子にとって因縁となる大物政治家一家、鷹羽家。巧妙に仕組まれた脱税を暴くため、ザッコクメンバーたちと奮闘した。(以下、ネタバレを含みます)

■松嶋菜々子演じる敏腕調査官が悪徳脱税者を成敗

同作は、テレビ朝日系列の連続ドラマ初主演となる松嶋が、“決して脱税を許さない”東京国税局の敏腕調査官・米田正子(よねだせいこ)を演じる社会派・痛快エンターテイメントドラマ。

東京国税局・資料調査課職員の圧倒的な情報収集能力と調査スキルは“マルサ”(国税局査察部)をしのぐと言われ、1人あたりが見つける隠し所得は年間数億円にものぼるという。脱税者を震え上がらせる、税務調査最後の砦(とりで)となるこの部署は、“料”の米偏を取って“コメ”と呼ばれている。そんなコメの中に新設されたドラマオリジナルの部署・複雑国税事案処理室、通称・ザッコクが今作の舞台となる。

正子が招集したザッコクのメンバーとして、東大卒の財務省のキャリアで数字のスペシャリスト・笹野耕一役で佐野勇斗、人心掌握術の天才でワークライフバランス重視の俵優香役で長濱ねる、強運だけが取り柄の古町豊作役で高橋克実、正子の元上司で和菓子好きの飯島作久子役で大地真央が出演。

ほか、元経済産業大臣・鷹羽宗一郎役を千葉雄大、宗一郎の議員秘書から議員へと転身を図った鷹羽直哉役を勝村政信、ザッコクを毛嫌いする上長・麦谷実役を戸次重幸、正子の父・田次役を寺尾聰と、個性豊かなキャスト陣がそろう。

■正子の父・田次の狙いは?

鷹羽家への執拗な調査など、政治案件への介入が政界の大物たちの逆鱗に触れ、解体が決定したザッコク。最後のターゲットとなるのは、鷹羽直哉と、新潟にあるさとやま信用組合の理事長・佐古田(井上順)。

佐古田は、故人となって解約されたはず人物の口座を使う「借名口座」で、鷹羽家の裏金を作っていた。そして、大物政治家だった亡き錦之助(小野武彦)の長女・澄子(凰稀かなめ)と婚姻関係があった直哉が、その裏金をすべて懐に入れようとしていた。

正子はかつて錦之助の不正を暴こうとして邪魔されたことから、鷹羽家は因縁の相手でもある。そんな中、このスキームに気付いたのは、30年以上前に亡くなった正子の母の口座解約通知が“国税局”の正子宛に届いたから。正子は、錦之助の秘書だった父・田次がリークしたと考えていた。

現在、田次は直哉の秘書をしているが、「父はすべてを終わらせようとしているのかもしれません」と正子。「相手が誰であれ、脱税の上に成り立つ幸せは認められない」と、動き始める。

■新潟で開かれる祭りの裏で裏金隠し!?

口座解約通知の件を聞こうと、実家に向かった正子だが、田次ははぐらかす。だが、「それを生かすも殺すもお前次第だ」と、机の上に置いてあった大量の印鑑と、直哉が政治家に送った賄賂を記録した手帳を持っていくよう告げた。そして、「タイミングは見誤るな」「俺は俺の仕事をする」とも。

そこからザッコクメンバーの総力戦が繰り広げられた。ザッコクの解体が決まって財務省に戻った笹野も、密かにザッコクを応援する麦谷が併任発令を出したことで、調査に加わり、さっそく田次から受け取った印鑑が借名口座のものと一致することを突き止めていた。

ザッコク解体のタイムリミットが近づき、一刻も早く“タマリ”といわれる脱税の証拠となるお金を見つけなければならない。そんなとき、直哉もゲストで登場するさとやま信用組合主催の祭りが翌日に開催されることが分かる。実はザッコクの動きを察知した佐古田と直哉は、この日に裏金を一時的に他の場所に隠す画策をしていた。

国税局の外では、直哉の指図でザッコクが宗一郎の脱税を隠蔽しているとしてマスコミが騒ぐ事態に。そこで、行き場のない宗一郎を自宅に住まわせていた古町が矢面となり、そのすきに正子たちは新潟へ向かう。

古町も合流し、正子、笹野、作久子、優香がそれぞれ鋭く怪しい点に迫って、つかんだ情報をリアルタイムで共有してひもといてく。その様子が実に頼もしい。

つかんだ情報から、佐古田が懇意にしているフィリピン人女性と航路で出国しようとしていると考え、作久子が港に向かう。一方、正子たちはさらなる調査をする。裏金は10億と予想され、すべて佐古田が持ち出すことは不可能だからだ。

■鷹羽家の捜索を終えた正子の言葉が響く

そんな中、田次が裏金を渡した議員のことを記した手帳を警察に持ち込んだ。佐古田は「最初から自爆覚悟で埋蔵金の存在を白日のもとにさらすつもりだったんだよ」と直哉に電話し、自分は逃げると明かす。いざとなれば自分と違って直哉は国会議員という“傘”に隠れられる。すでに埋蔵金を移す手はずはすませており、「うまく乗り切れるかどうか、あんたがどれほど政治の神様に好かれているか。それ次第だよ」と佐古田。

だが、佐古田は作久子につかまり、直哉も“政治の神様”には好かれていなかった。

神輿に積まれた米俵の中に埋蔵金=裏金が巧妙に隠されていた。その米俵が下ろされた鷹羽家の屋敷を調べようとする正子たちを直哉は阻止する。だが、正子は新潟にやって来ていた宗一郎に、相続税無申告の疑いで捜索するとして、許可を得る方法を取った。新潟の屋敷の名義人は宗一郎なのだ。

隠し場所は、鷹羽家の井戸。実際は、防空壕だったところに運び込まれていた。直哉が呼んだはずの麦谷が正子たち側に加わるのも熱い展開で、正子の執念と、正子の思いに降れた笹野たちが一丸となる様子にワクワクした。

所得隠し、脱税といわれる悪事はすぐには消え去らない。しかし、「嫌われ者だとしても、誰かがやらなければならないのであれば、我々は国税局員としてあり続ける。正直者がバカを見ない世の中のために」という正子の言葉が響き、それが実現される世であってほしいと願う。

ラストで正子は、ザッコクの部屋入口に掲げられたネームプレートにそっと触れて、ほほ笑んだ。触れたネームプレートは「複雑国税事案処理室」の“室”の上に“課”と貼られていた。

SNSには「室から課になったから解散はしなかったのかな!?」「室→課ということはシーズン2の可能性あり?」「続編ありそう?」と次作への期待が寄せられた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部


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