「脳卒中といびき」についてよくある質問
ここまで脳卒中といびきなどを紹介しました。ここでは「脳卒中といびき」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脳梗塞のいびきの特徴について教えてください。
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
脳梗塞を発症した際のいびきは、通常のいびきとは明らかに異なります。脳梗塞によって意識を失うと喉の筋肉が緩み、舌が気道を塞いでしまいます。そのため、普段はいびきをかかない人でも突然大きないびきをかくことがあります。しかも刺激しても目を覚まさず、呼びかけにも反応しない場合、そのいびきは脳梗塞による意識障害が原因と考えられます。呼吸も不規則になり、深い呼吸と無呼吸を繰り返す異常なパターン(チェーンストークス呼吸)に陥ることも特徴です。このように脳梗塞が疑われるいびきの様子を確認したら、直ちに救急車を呼んで医療機関へ運ぶ必要があります。
まとめ
いびきと脳卒中には深い関係があり、侮れないサインであることがおわかりいただけたかと思います。慢性的に激しいいびきをかく睡眠時無呼吸症候群の方は、脳卒中をはじめ高血圧や心臓病など重篤な病気の発症リスクが大幅に高まります。また、脳卒中そのものが原因で異常ないびきをかいているケースもあります。大切なのは、いびきを「ただの生理現象」と放置しないことです。ご自身や周囲の大切な人のいびきに今回ご紹介したような危険な特徴がある場合、早めに専門医に相談して適切な対策をとるようにしてください。日頃から生活習慣を整え、脳卒中の前兆となる症状を見逃さず迅速に対応することで、将来の脳卒中発症を防ぎ、健康を維持することにつながります。

